2015佐渡国際トライアスロン

16回目の出場となる佐渡国際トライアスロン。今年は4年ぶりに3人で参加することができて、金曜日の早朝出発。いつもの宿でいつもの仲間と一年ぶりに再会し、楽しい4日間を過ごしてきた。本当に天気が良かった土曜日とは打って変って、夕方から雨という予報も見事に外れたレース本番の日曜日。雨はバイクの途中から降り始めた。バイクから戻った12時過ぎには、トランジットの荷物は水浸し。びちゃびちゃになった靴下を履き替え、ランシューズを履いて、いざ最後のラン。ものすごく暑かった去年とは違って、いくら雨でも涼しいと楽、と序盤は良かったものの。折り返してから、顔は暑いのに、冷えた腰がどんどん痛む。エイドの度に梅干しやレモンをもらって食べるが、痛い腰はまっすぐには立てられず、かなりな前傾姿勢で走っている。せっかくバイクで抜いたのに、それ以上の人にもどんどん抜かれ、残り2kmとなっても、歩きたい気持ちで走っていた。最後のカーブで絹ちゃんに声を掛けられ、「すごく腰曲がってたね」と、応援のしーちゃんにも言われる始末。会場に入っても歩きたかったが、なんとかゴール。ランがひどかったので、到底年代順位も悪いだろうと、翌朝会場へ行くと、なんと1位、二連覇。表彰式で何人もの友達が写真を撮ってくれていて、お祝いメッセージも送ってくれた。タナボタのような1位だったが、すごくうれしかった。毎年、16回も来ている佐渡で、今年もなんの観光もしなかったが、一年ぶりに会った佐渡の面々は何も変わらず、また一年後の再会を約束。

酷暑

暑い、暑いと言い続けて、もう8月も半ばすぎ。かれこれ一月以上、猛暑が続いている。今年は気温以上に、蒸し暑い日が多い気がする。晴れているのに、洗濯ものがパリッと乾かない。よって、不快指数は高いはずだ。ロード練に行くのは日曜日だが、最も暑かった2週間前はさすがに最短コース45kmしか走れず。今週は、朝8時40分から出かけたら、午前中はまだ暑さもほどほどで、野猿街道から高尾までの80kmを走ることができた。ボトルごとキンキンに凍らせたのを2本、それでも最後に残った水はお湯になっている。先週はノースリーブで走ったが、今週は去年の糸魚川の入賞賞品でもらったSUGOIのアームクーラーがあることを思い出し、半袖ジャージに白いアームクーラーをつけて行った。暑いのか、涼しいのかよくわからないけど、陽に焼けることはない。途中でボトルの水を腕、背中にかけると、風が抜けて涼しい。37℃の猛暑のときは、気持ちが悪くてフロントをインナーに落とさないと登れなかった連光寺の坂も、この日は楽々。あんまり暑いときは、ロードの数もめっきり少ない。残り20kmの大蔵のファミリーマートで、いつものようにカフェフラッペ休憩。氷が入る胃のあたりが痛むけど、冷たくて美味しい。もうすでにお湯になった残りの水を口に含んで、ラスト1時間弱。やっと帰り着いて、水風呂に入った時の気持ちの良さといったらない。この日は、いつもの頭痛もなく、夕方はグループパワーで、軽く筋トレのエクササイズ。

信州そば

野尻湖トライアスロンに参加するために、上越道で信濃町へ向かう。お昼ご飯を食べるために、長野ICで降りて、糸魚川で激坂コースとして知られる坂中峠へ。この峠の登ったあたりに、町営の蕎麦屋よこ亭があるので、寄ることにした。店の前には水車があり、石臼挽き手打ちそばが人気らしい。野菜天ざるの大盛り。本当に大盛りで、かなりお腹がいっぱいになる。ここからすぐに18号線に合流、しばらく行くとナウマン象のある野尻湖の交差点。小学校のグラウンドはいつもぬかるんでいて、ここに車を停めて、車検、受付を済ませる。プログラムを見ると、今年の女子の参加は22名。今までで一番少ない。まだ時間が早いので、道の駅で野菜を物色し、ホテルへ向かう。雨は降っていないが、雨予報。いつもことながら、どうして申込みしちゃったかなぁ、と後悔しつつ、会場入り。すでに、トランジットのバイクはいっぱい。隣は去年、年代2位だったしーちゃん。今は駒ヶ根で夫と暮らしている長野県民。この大会は長野県の強豪が多い。右隣は総合3位だった選手権の女性。なんと、名前入りのジャパンジャージ。これ、テレビで見るやつ。スイムアップまで、みんなであれやこれやと話をし、スタートまでもずっと話をしていた。いよいよ、スタート。いつものおじさんの掛け声と、デンジャラス・ノッチの掛け声で、冷たい湖を泳ぎだす。水温22度。後半はいつも手先が痺れるほど冷たい。三角形のコースを、バトルもあまりなく泳ぎ、バイクへ。いきなり登りになる難コースを3周。今年はめずらしく雨がないので、いつもより声援が多い。3周を終え、バイクフィニッシュのラインで止まると、「はい、上手にできました」と言われた。シューズを履きかえて、最後のラン。暑くなく、走りやすいが、いつものことながら苦しい。名前で呼んでくれる声援に手をあげて答えながら、なんとか走る。心臓が飛び出るかと思うほどの登りは、今年も歩き、ドーム型の陸橋も転ばないように登り降り、ようやく折り返し。何人もとハイタッチをして、あと○km、あと○kmと数えながら、最後の直線。最後だけ、サングラスを外して、思いっきり笑顔でゴールした。しーちゃん、選手権のNさんに、「来年も来るでしょ」と約束させられ、8度目の大会も無事終了。

雨の日曜日

日曜日がまた雨。毎週、週末が雨だとなんだか損をしたような気になる。朝、起きても雨が降っているので、ロード練にも出かけられず、朝ご飯を食べてから、映画を見る。天気予報をいくつかザッピングして、昼頃一旦止むらしい、と突き止める。昼前から、支度をして出かける。走ってみると、雨は降っていた。最短コースかなぁ、といつもの尾根幹を走り、どこで戻ろうか考える。雨は強くなるでもなく、かといって止むでもなく。連光寺坂を上り、坂上までやってきて、若葉台へ降り、もう少し、もう少し、と23kmの折り返しで戻ることにした。寒くはなく、暑くもなく。天気が悪いので、車も少なく。それでも、二件、交通事故車を見かける。暑くないので、上りもとても楽。世田谷通りに出たら、雨が少し強くなってきた。急いで戻り、最短コースの45km。あんまり走っていないのに、眠たくなって、デーゲームを見ながら昼寝。夕方から、ジムのプールで1500m。帰り道、ボルダリングジム、セルの前でサトコちゃんに呼び止められる。彼女は、チトフナのルネサンスが閉館になってから、ボルダリング一筋になっている。今では、週末は登山か壁を上っている。立派な山オンナ。肩はバリバリだった。

6月の仙川

梅雨の真っ只中。朝から雨が降っていて、昼までに止むというので、自転車はやめにして、午後からランへ出かけることにした。なので、久しぶりにゆっくりとビデオを見る。どこを走ろうかとさんざん迷った挙句、冬以来走っていない仙川へ行くことにした。1年前までは、週に何度も走っていた仙川。今年の桜の時期も行っていない。水道道路から、いつものように遊歩道を行くと、新緑がきれい。この時期特有の草の匂いがする。この匂いがすると、プール開きを思い出す。川には鴨もいて、撮影している人もいる。ただ人通りもあまりなく、やっぱり走りやすい。祖師谷公園で水を飲み、さらに北上。涼しいけれど、湿気があるので、少し走れば汗が出て、楽ではない。甲州街道手前の小学校で折り返し。帰りの水道道路で水を買って、飲んで、体にかけて、もう一息。15kmラン、ウエアは搾れるほどにぐっしょりだった。

5月の尾根幹

5月は自転車に乗るのに一番いい季節。陽射しは強くても湿度はなくて、爽やかな風が吹く。新緑の緑が美しく、新芽の匂いも香る。そんな5月ももうすぐ終わる。2週間ぶりの尾根幹、北野街道を走った。雨予報だった日曜日も、晴天の良いお天気。まったく、糸魚川の時といい、天気予報はまったく当たらない。日焼け止めがいるほどよく晴れて、それでも、木陰の多い尾根幹は、本当に気持ちがいい。いつもの上りも、心なしか楽に登れる。アップ&ダウンをこなしながら、北野街道から町田街道へ。車も少なく、走りやすい。休憩、寄り道をしないで帰り、野球を見たのちに、夕方は緑道のラン。明るいうちに走るのも久しぶり。ゆるゆると走って、ジムへ戻った。家に戻って、久しぶりにローストビーフを焼く。ソースは玉ねぎベースのバルサミコ酢、おろし醤油、わさび醤油の3種。やっぱりお肉は美味しい。

雨の304km

一年前、あれだけ寒い向かい風の難レースだったので、今年は走りやすいのかなぁ、なんて天気予報もいいように解釈していたのに。これまで14回の参加で、もっとも過酷な300kmになろうとは。この時期、大相撲夏場所が行われていて、去年部屋で見たのは、ドヤ顔の稀勢の里の顔だったが、今年は逸ノ城が4敗目を喫した一番を見た頃、全員がホテルに集まった。明日の今頃は、もう部屋に着いているんだね、なんて不安まじりの顔で言う。何度走っていても、今年も走れる保証はどこにもない。食事を済ませ、夜10時に就寝。今年はめずらしく、たっぷり4時間眠れた。支度をして外に出ると、あれ寒くない。スタート地点では、一年ぶりの顔、顔、顔。もろもろ挨拶を済ませて、スタートを待つ。3人で3時半に出るが、25km地点まで、この3人のパックで走った。甲州街道合流の手前で、7分前に出走した絹ちゃんに追いつく。5時過ぎから雨、しかもどんどんひどくなる。時折、今年はチームサポートにまわった伊東くん、浜中くんの車がやってきては応援してくれる。第1CPは7時到着。雨は土砂降りで、エイドでもらったゼリーをコンビニの軒先でほおばっていた。すると、伊東くんが自分のパーカを持ってきてくれて、「着たほうがいいよ」と渡してくれた。ここでカッパを買っている人も多かった。雨は昼まで降っているとのこと。昼まで、あと5時間もある。塔の原を直進して、しばらく川沿いを直進、このあたりで坂バカトレインの後ろに付いて連れて行ってもらう。第2CP大岡エイド到着、トレインの中にいた金子宏樹が「やっぱり、ゆきえさんだ。走り方見て、そうかと思った」なんて言うので、「わかったなら、声掛けてよ」と二人でいなり寿司つまみながら話す。ここからは、飯綱高原の山岳区間。またまた絹ちゃんと二人で走り、激坂は選ばずに、正規ルートへ。フルーツラインに入ると、また一人旅。去年は伊東くんと登った飯綱高原、やはり長い。第3CP手前で、また絹ちゃんが追いついてきて、二人でエイド到着。ようやく雨があがったと思ったのもつかの間、ここから濃い霧に悩まされる。視界5mほどで、対向車のライトがやっと見えるくらい。それでも、去年飛ばした下り坂を、気をつけて踏んでいく。車道の割れ目にはまりそうでこわい。しかも、雨がまた降ってきて、相当寒い。手足がかじかんで、痺れてきた。8号線の海岸線に出ると、それでもまだ50km近くある。しかも、妙高の下りから、ずっと一人。この海岸線が、一人では相当堪えた。どんどんスピードが遅くなる。腰が痛く、何か食べたいけど、止まるのもいやだ。トップチューブのバッグに入ってるパンさえも取れない。残り、30km。ヘロヘロになって走っていたら、まるでスーパーマンのように、後方から男性二人を引き連れた絹ちゃんが、まさに「付いておいで」と言わんばかりにやってきた。4人のトレインで、前方のアスペンのお兄さん一人を巻き込んで、5人でまわす。私はまったく前には出られず、付いていくだけ。148号への曲がり角までが長かった。ようやく、左折。「結局、最後まで雨でしたね」と私の後方の人が言う。私は伊東くんのパーカを210km着たままだった。何度も、いろいろな人のトレインに混ぜてもらい、伊東くんにもパーカを借りて、絹ちゃんにも引いてもらって、ようやくたどり着いたゴール。もう漕がなくていいのはうれしかったけど、とにかく全身が痛かった。13時間13分は、奇しくも去年と同タイム。

服部牧場のジェラート

土曜日の夜、前日に預けてあったロードを引き取りに三鷹に寄り、糸魚川前の日曜日、GW中の4日前にも行った半原~オギノパン経由のコース。半原の集落まで下りずに、そのまま相模湖をめざして登って行く。途中に服部牧場、ジェラートの看板があって、私を追い越していったおじさんはジェラートを食べに行ったのだけど、それをパスすると、まだまだ九十九折の上りが続く。もう上りも飽きたなあ、と行くと、ようやくオギノパンの広い敷地が見える。沢山の車、オートバイ、ロード。みんなパンを求めて登ってくる。ここも通り過ぎて、串川橋までダウンヒル。そろそろお腹が空いてきたんだけど、何を食べるか決めていない。小倉橋で相模川を渡り、しばらくすると橋本に出る。ここから町田街道に入れば、残り30kmちょっと。前日に母と買い物に来たアリオを過ぎて、町田街道に入ると、さっきまで追い風だった風がとたんに向かい風に。首と肩が痛い。馬駈の交差点にあるサーティーワンで休憩、と中に入るが、キャンペーン最終日で激混み。お水だけもらって、早々に退散。仕方なく、今日もノー補給のまま、95km終了。次は絶対に、服部牧場でおいしいジェラートを食べようと決めた。

半原

東京→糸魚川ファストランまで一ヶ月を切った。4月は唯一乗れる日曜日が雨続き、イベント続きで、今週ようやく100kmを走ることができた。GWで集中して走らねば。先週は野猿峠コースの80kmで、今年初の宮が瀬経由半原方面。新緑がきれいで、晴れていても暑くはなく、気持ちのいい一日だったが、とにかく上りが大変。ローディに何人か抜かれ、まったく追いつけない。上りのきついコースに来ると、その差は歴然。こんなんで、304km走れるのだろうか、と不安になる。おまけに、この日は風が強く、かなり体力も消耗した。お昼過ぎに帰宅、シャワーを浴びてご飯を食べ、寝転がって起きようとした時に、両腿が攣った。痛くて痛くて、ようやくおさまった頃、ストレッチをしようと伸ばすと、今度はハムストリングを強烈に攣り、しばらくおとなしくてしていたが、その後、もう一度大腿二頭筋を攣り、この日だけで3回。太腿を攣ったのは人生初で、かなり消耗したのだと、と実感。やれやれ。夕方、ランニングは自粛して、お風呂だけにジムへ。露天風呂で、今期のドラマ評などを3人で話して、1時間後に帰宅。どうにも疲れていて、10時就寝。大丈夫だろうか。

イングリッシュ・ペイシェント

咳き込んでいるうちに、スタッフとして5年目の東京マラソンも終わり、気がつけば板橋シティマラソンまで3週間となっていた。何がなんでも30km走をしないといけないのに、走れる日曜日は朝から雨予報。朝のうちはにわか雨と信じて起床。まだ降っていなかったので、フード付きのウインドブレーカーを着て走り始める。雨の野川は寂しいので、目黒川沿いのコースにした。1時間半で折り返す予定で行くが、9時半のスタート直後で雨はパラついていた。246号線を大橋で渡ると、目黒川に入る。雨模様なので、人も少ない。中目黒、目黒と過ぎて、五反田と進む。御殿山のタワーを越えて、品川の新幹線の線路も越える。第一京浜の表示が見える頃、ようやく1時間半になった。雨は本降り。飲み物を買って少し飲む。フードを被って、ここからあと半分、電車に乗らずにたどり着けるか。雨粒は大きくはなかったが、手袋が濡れて手が冷たい。目黒に着いた頃、また咳込んで、肺が苦しくなった。また少し飲んで、歩く。246を渡ると、さて帰り道、と気力が戻る。肋間神経痛が痛むので、時々歩く。なんとか3時間10分で帰宅。シャワーを浴びると、手がじんじんと痺れて、太腿は真っ赤になった。雨はどんどんひどくなって、午後はソファに寝転んで、撮りだめた映画を見る。「イングリッシュ・ペイシェント」、アカデミー賞を9部門で受賞した18年前のイギリス映画。複葉機に乗っている女性、金色に輝く砂漠の風景、そして撃墜される飛行機、オープニングの映像のさまざまな謎が、ラストで漸く明らかにされる。「英国の患者」がなぜ、一冊の本を大事に持っていたのか。なぜ、女性と複葉機に乗っていたのか。悲恋の結末、戦争、スパイ疑惑、砂漠を舞台にして壮大なスケール。クリスティン・スコット・トーマスが美しい。