尾根幹

糸魚川が終わって、久々の尾根幹。糸魚川前は、ずっと宮ヶ瀬だった。この日は7月の陽気だと天気予報では言っていたのに、走り始めた9時半頃は曇り。天気悪し。日焼け止めをばっちり塗ったのに、ちっとも晴れない。いつもの連光寺を上り、尾根幹に出て、北野街道の鑓水から、再び尾根幹に戻る。多摩境のコストコ前を通って、左折。天気も悪いので、自転車は少ない。帰り道に尾根幹を入れると、信号が少ないので、踏んで踏んで、の回転練習になる。この日も70kmほどの練習で、3時間そこそこで帰ってこられた。休憩、なし。それでも、疲れがまだ取れていないので、昼ごはんを食べていたら、目の端に星がちらついて、眩しくていられない。目をつぶって、しばらく休む。午後はテレビを見ながら、バケッド作りをして、夕方はジムへ。日曜日、誰とも会わなくなって、かれこれ2ヶ月。千歳船橋が懐かしい。

東京→糸魚川ファストラン304km

毎年のメインイベント、東京→糸魚川も今年で14回目の出場。年々、当然のごとく年を取るわけで、しかも若くない年齢になってきて、今年は「本当に帰ってこられるのか」と思うようになってきた。去年と同じことが今年はできるのか。前日、金曜日に新宿からかいじに乗って山梨市駅へ移動。ビジネスホテルでは、いつものアスペンの人達と一年ぶりに話をし、翌朝の食料を買い込んで真夜中スタートに備える。当然のごとく、眠れぬ夜を過ごして2時起床。朝食をとって、3時過ぎにスタート場所まで移動する。真っ暗な公園に、怪しい自転車の人たちがごっそりとスタートを待っている。雁坂のみちを数人ずつで走り出す。ものすごく寒い。しかも、昨日から吹いている北風がこの日も最後まで吹いて、過去最高の難レースになることは、このころはまだ誰も気づいていない。やがて甲州街道に合流し、韮崎、白州と進んでいく。陽がのぼってきて、震える寒さはなくなったものの、依然として寒い。しかも、日本海の方角から吹いてくる北風がものすごく、全然スピードが出ない。これじゃあ、着かないかも。暗―い気持ちになって、一人で富士見峠を上る。段々、サポートカーの応援も増えていく。ここを下ると、諏訪湖。この辺りで男たちのパックに追いつく。総勢6人。後ろに着いて走ると、やっぱり楽。手信号なんかをしてくれて、順調に最初のCPに着く。ここで、尾根幹で私を見かけるという伊東くんと話す。20分前のスタートということ。一人で出発し、19号線に入ると、その伊東くんが「オーッス」と声を掛けて追い抜いた。ここに着いていくことにして、しばらくランデブー。他のチームメンバーとも一緒になって、しばらく複数で犀川沿いを走る。20kmくらい行くと、伊東くんが疲れてきていたので、「ちょっと引いてみるね」と前へ出る。そこから、7人の男を引き連れて、やがて二番目のCPへ。「いやぁ、助かった。快復した」と伊東くんが言っていたので、そのまま二人で走ることにした。飯綱高原の上りは、地元能生の若いお兄さんと三人で上る。最後のCPでは、レモネードや蜂蜜レモンをいただいて、元気回復で、残り80km。野尻湖まで上ると、あとは上越に向かって長い下り。でも、向かい風は強く、伊東くんが先行したが、私も交代して前へ。回して回して下って行く、私の大好きな道なので、ガンガン踏む。海岸線の8号線まで、ずっと向かい風。日本海が近づいて、風は強くなっている。伊東くんが少し疲れているようだった。海岸線に出て、アスペンの3人と一緒になり、やがて5人のパックになって、残り40km。標識が「糸魚川39km」となって、俄然エネルギーが出てきた。伊東くんがハンガーノック気味になってきたので、また私が前へ出て、残り30km。「あと20kmくらいだよ」。日本海はすごい荒れようで、海水が私達にまで飛沫となって飛んでくる。ようやく、148号線の標識。「やったー」と前を行くジニーが叫ぶ。左手を高く上げて、左折。もう少しで到着する。右手にフォッサマグナの噴出が見えてくると、そこはゴールの糸魚川ホテル。13時間13分。今年も、なんとかゴールできた。こんな悪条件の中をたれずに走れたのは、二人だったからだ。終わってみると、体のあちこちが痛いが、今年も抜群に楽しい糸魚川だった。

新緑の宮ヶ瀬湖

5月に入って3度目の土山峠。この日は文句なしの快晴。暑くもなく、寒くもなく、強風もなく、の自転車日和。いつもの国道246号線も、GWが終わって、通常の流れになっていて走りやすい。厚木までは、直線を回しに回して、妻田まで。ここから、宮ヶ瀬に向かっていく。小鮎川を眺めたりしながら進むと、やがて清川村の看板が見えてくる。山深くなって、緑が一層濃い。村役場を過ぎると、いよいよ登りになってくる。ここから10kmくらいは宮ヶ瀬湖まで登っている。車もほとんど来ない。土山峠のてっぺんまでは、いくつもの九十九折。腰が痛くなるけれど、がまん、がまんで登って行く。ようやくついた頂上では、一気に宮ヶ瀬のエメラルドグリーンが開けている。ここから、湖にかかるいくつもの橋を越えて、愛川町へ向かう。宮ヶ瀬湖は人工湖ながら、その景色は圧巻。何度来ても、美しい。満員のビジターセンターを通り過ぎ、アップ&ダウンをこなしながら、相模川を渡る。今日は相模原方面からの自転車が多い。二本松からは橋本の町を通って、町田街道へ。ここからは30km。この日は休憩なく、107km。GWトータルで580km。来週はいよいよ糸魚川へ。

トランジスタ・ラジオ

今年のGWは暦どおりだと、緑の日+週末からの4連休のみ。通常の土日にプラス3日の祭日。それでも、5日のうち、4日はロード練へ行くことができた。行楽日和といわれた後半の4連休も、晴れたのは走らなかった4日のみで、ほとんどが曇天。最終日は「明日は行楽日和です!」と天気予報のお姉さんが自信満々に言っていたのに、晴れるどころか、強風と低温。帰りの世田谷通りは寒さに震えながら帰ってきた。それも、久しぶりの清川村は新緑が美しく、暑い中を息も絶え絶えに登る土山峠もいつもよりは楽に感じた。行く折りもの九十九折を登り、たどり着いた宮ヶ瀬湖は、エメラルド色の水を湛え、新緑の若緑色によく映えていた。今年も春が来たのである。ちょうど5年前、清志郎が死んだ翌日、ここを登っていた時に、追悼でラジオから「トランジスタ・ラジオ」がかかっていた。

Woo 授業をさぼって
陽のあたる場所にいたんだよ
寝ころんでたのさ 屋上で
たばこのけむり とても青くて

そんなことを思い出しながら、いくつものアップ&ダウンをこなしていく。愛川町を過ぎ、相模川を越える。キヨシローはもう自転車、乗れないんだね。

糸の町、半原

東京→糸魚川ファストランまであと3週間となったGWスタートの緑の日。今年初めての丹沢方面に走りに出かけた。この日は昼から雨予報、それにしては遅いスタートだったが、久しぶりの国道246号線もガラガラ。何度かのアップ&ダウンも楽しくこなして、厚木に向かう直線も高回転で回す。妻田伝田から宮ヶ瀬に向かい、段々と登り基調になっていく。しかも、どんどん曇ってきた。中津川が見えてきて、半原のトンネルまでがずっと登り。ギアをインナーに落として、クルクル回す。久しぶりだけど、やっぱり長い。半原の集落に入り、そこから、中津川渓谷を過ぎ、また登りを何度かこなして、相模川を渡る。毎年恒例の鯉のぼりを眺めつつ、また登り。鯉のぼりも何年かぶりかで見たが、あんまりきれいじゃない。横山公園を過ぎ、町田街道に入って、ここからはいつものコース。下り基調になって、高回転で回すが、登戸の辺りで、ついに雨。天気予報は当たっていた。あと20分もすれば到着するので、そのまま走る。今年初の100km。やっぱり、自転車は面白い。