もうすぐロードの季節

ここ2週間ほどで、日本や世界の情勢が新型コロナウイルス一色となった。まるでハリウッド映画の世界。まさか、こんなことが現実になるなんて。それでも、ニュースの中の出来事と打って変わって、スーパーや世田谷通りは、いつもの平穏な時間。三連休なのに、どことなく車も空いている尾根幹、日曜、祝日の二日間は今年初のLOOKに乗った。この間、タイヤを新品にしてもらったばかりのMAVIC USTチューブレスホイール、シューズは佐渡トライアスロンの会場で買ったMAVICロードシューズ。Raphaのロングスリーブジャケットにジレ、カステリのクロップドタイプのタイツを履く。多摩川を眺めながら、尾根幹を上り下りして、鎌倉街道、町田街道を回す。風は強いけれど、冷たくはない。走れる時に走っておきたい。糸魚川の申込みも済んで、走れるのはあと2ヶ月と少し。19回目の糸魚川、完走を目指して。

アジアの映画

建国記念の日、砧公園の外周を走って帰ってくると、NHK-BS3で「七人の侍」を放送していた。2時間40分のフルパッケージ、中盤には「休憩」の文字でインターバルがある。長い、そしてモノクロ。全体的にかなりヘビー。公開は昭和29年、ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞という、言わずと知れた「荒野の七人」のリメイク元。何度か断片的に見ただけだったので、改めて見てみると、この映画の画力(えぢから)は圧倒的。名場面と言われる泥だらけのラストシーンもさることながら、三船敏郎、志村喬、木村功、稲葉義雄の顔の力、なんといっても三船敏郎のインパクトは言わずもがな。撮影の力もすごいので、このモノクロ映画をフルで見続けると、疲れる。お腹いっぱいという感じ。黒澤明は不滅だ。そして、アカデミー賞では、作品賞に韓国映画「パラサイト」が受賞。ポン・ジュノ監督は、「殺人の追憶」「母なる証明」でも話題になったが、まだ見たことがなかった。そのポン・ジュノ監督の「ほえる犬は噛まない」を見た。韓流ドラマは随分見たけど、韓国のドラマは結構エグイ洒落も効いていて、なかなか面白い。この映画も、出だしから、なかなか風刺が効いているのだった。森田芳光監督の「家族ゲーム」を見た時のような衝撃。場面場面の画力が、こちらも強い。画面がきれいだ。他の映画も見てみたくなる、ポン・ジュノの世界。

NIKE ZOOM FLY3

今年は暖冬なので、時折寒くなると、堪え性がなくなる。土曜日は気温12℃と温かだったのに、日曜日になると7℃になり、突風のように吹く北風の冷たいことと言ったらない。先週の温かな立春は、芦花公園の外周をほのぼのと走ったけれど、今週は公園へ行くまでの道が北風を遮るものがなく、挫けそうなので烏山川緑道へ。ズームフライ3の走り方に慣れていないので、YouTubeで学習し、真上から空き缶を潰すように走ること、と教えてもらって、なんとか始めから「空き缶、空き缶」と走ってみた。先週よりは、ソールのバネ感を感じられ、筋肉痛も感じない。中目黒で折り返し、国道246を大橋で渡ると、向かいからH夫妻が手を振る。一ヶ月前くらいにも会ったけど、あの時はすれ違っただけ。「どこまで行くの?」「そこよ」と大橋を指すので、「じゃ、一緒に行く」と三人で豪徳寺まで。積る話を沢山して、そういえば一緒に走るってすごく久しぶりだよね、なんて話した。「また走ろうね」と緑道で別れて、私は1人でジムでストレッチ。お風呂に入っても、この日はいつまでも寒かった。

立春

調べてみたら、今年の節分は2月3日だそうで、今日が豆撒きの日だとさっきわかった。道理で日差しは暖かく、立春の日にふさわしい。昨日の日曜日も芦花公園の周回を5周走っていたら、梅の花は一輪どころか、辺り一面咲き誇っていた。暖冬といえど、冬は長く、春が待ち遠しい。そんな景色を眺めながら、静かな粕谷の町をのんびりと走った。先日投入した、NIKE厚底シューズの普及版ともいうべくズームフライ3は、最初こそバネ感が楽しかったのだけど、そのうちに疲れてきて、終盤は歩きを入れつつの15km。ニュースを見れば、筋肉が少ない女子マラソンは厚底派は少ない、という記事に納得する。貧足には宝の持ち腐れ感ハンパない。慣れれば大丈夫なのか? セールに乗せられて色違いで2足買ったのは、果たして良かったのか、悪かったのか。