晩秋の100K

10月になって、ようやく雨が降らなかった日曜日、たまライド100Kを開催した。今回は長野県から会社のサイクリング部7人の申込みがあって、大勢になりそうだったが、台風19号で職場が浸水の被害を受け、5人が不参加。長野組は2人になった。去年、TOKYO TRIBE RIDEに参加してくれた東大病院の医師も申込みをしてくれたのに、前日夜中に当直の現場からのメールで、昼過ぎまで出られなくなり、これも不参加になった。初参加の50代女性2人がクロスバイクにスニーカーでの参加だったので、どうなることかと思ったが、最初から最後までしゃべり通し、過去最高の強烈キャラで男性陣を圧倒した。後半、私が先導になると、後ろに付いて、これもしゃべり通し。「どうしてそんなに速く走れるの~?」「あと15分で休憩って言ったじゃん、うそつきー!」なんて具合で、こちらも最初からタメ口。挙句の果ては、ガイドの智夫さんに、私までトリオに加えられて「年取ったキャンディーズ」と命名され、「どうせ、かしまし娘だと思ってるでしょ」と、とにかく賑やかな一日だった。彼女たちを完走させるためにあまりにスローペースだったので、創造舎に戻った時はすでに真っ暗。ヘッドライトを付けて走ったのは初めてだった。

束の間の秋

ついこの間までエアコンをつけていたはずが、未曽有の台風19号が去ってから、秋がやってきていた。10月のたまライド100Kの試走に出かけた日曜日は、多摩川の台風被害を目の当たりにしながら、あきる野から八王子までの七曲り峠、その先の高尾街道にはイチョウがうっすらと色づき、秋の気配を感じさせた。あれだけ蒸し暑かった今年の夏。早く秋が来てほしいと思ったのに、紅葉の街道を見ると、なんだか冬が近づいただけ、と寂しくなるのはどうしてだろう。ステンレスマグにたっぷりと氷を入れて走った夏と違い、サイクリングボトルに水だけ入れて、吹く風が心地よく、峠道も楽々と登れる。自転車には一番いい季節。シーズン中のトレーニングと違って、景色を眺めながらのサイクリング。こういう走り方が、自転車本来の楽しみ方だろう。それでも、今年は秋の訪れが遅いので、もう冬はそこまで来ている。束の間の秋を自転車で楽しみたい。

真夏日だった糸魚川スポルト

今年の夏はどう考えてみても異常気象。それも、10月5日なのに、東京、山梨、長野は30℃越えの暑さだった。そんな天気でも、東京・駿河台から新潟県糸魚川まで332kmをリレーで走る東京→糸魚川ファストラン・スポルトに参加。深夜1時にから揚げ、厚焼き卵、5合のお米でおにぎり9個の三人分のスペシャル弁当を作り、2時半ピックアップ。4時スタートで、車組は次の交代ポイントへ急ぐ。写真は国立インター前のローソンで、今か今かと走者を待っているところ。朝5時半ですでに薄明るく、風は向かい風。これはゴールまで続いた。3人の分担は、最初は30kmずつを担当した後は、20kmずつ、一人5回走る。私は最初の4区間が、ほぼ登り基調で、小谷からゴールまでが唯一の下り区間。塩尻峠はじりじりの日差しで汗がボタボタと流れ、安曇野~木崎湖までのダラダラ登り19kmは、向かい風で泣きたいくらいだった。踏んでも踏んでも20kmしか出ず。今年はノーミスで走ったものの、この向かい風が影響して、去年よりペースが遅い。小谷の交代ポイントでタッチしたのは、完走タイムまで40分しかない5時50分。雨がぱらつき、いつもより暗い、というか真っ暗。こんな時間にこのコースを走ったことがなかったが、中盤以降続く洞門は灯りがどこにもなくて、真っ暗。自転車のライトでは路面の一部しか見えなくて、とにかく怖い。平衡感覚までなくなっていて、24kmの区間、下りなのにスピードは出せず。ふらふらしながら55分もかかってゴール。本当に死ぬかと思った。

マイクロカレント

鵞足炎になって、かれこれ3ヶ月半。自転車だけは続けているものの、ストップ&ゴーでは痛みが出て、かばっているのか左大腿部は肉離れ気味。ずっと鍼治療をやってくれていた小嶋トレーナーが10月から独立のために退職するので、少し別の治療法を探して、千歳烏山の整骨院まで行ってみた。鵞足炎 世田谷区で検索してヒットしたところ。日本のプロ野球、MBLの球団が使用しているという、NASAで開発されたマイクロカレント「エレサス」という「損傷した細胞に微弱電流を与えることによって活性化させ、体内の自己治癒能力を高めて痛みの緩和や症状の改善を促す」治療器具を使う。長い問診のあとに、鵞足炎が起こった原因、私の場合はほとんどがハムストリングス、脹脛の筋肉の固さによって、ニー・イン(膝が内側に入ること)が起こっているということだった。最初の治療は、ストレッチの方法なども含めて1時間40分、しばらくは週2回通院するように言われている。今日は2回目だったが、トライアスロンについて聞かれるのは毎度のことながら、オリンピックディスタンスと言った時に、「オリンピック種目なんですか!」と言ったのには呆れ、「それは不勉強過ぎますよね」と突っ込み。自転車競技も、今では特別なものではないのに、Qファクターのことも説明しないといけないのは、少し頼りない。自転車はそもそも、ペダリングごとに「ニー・イン」しているわけだし。それでも、内転筋、脹脛、お尻、胸筋をほぐすストレッチは毎日欠かさずやるようにしている。今週は東京→糸魚川スポルト。高強度の自転車駅伝競走がある。