師走

すでに12月。師走、という声を聞くと、俄然年末感が強くなってくる。11月の雪という54年ぶりの寒気はあったものの、その後は暖かく、12月最初の日曜日は汗ばむほどの陽気となった。久しぶりに20kmランに出かけた。いつものコースは飽きるので、瀬田に向かってから、国道246号を渋谷めざして走ってみた。年末、お天気の人通りは多かったものの、下馬、奥沢、三宿と、世田谷の街並みはきれいだ。新しい建物をみつけると、回り道をしてみたり、お散歩ランならではの楽しみ方で、大橋まで行く。汗びっしょりになって、帰りはいつもの緑道を帰った。先週日曜日はたまライドだったが、紅葉の終わりかけの立川は寒かった。京王閣近くの鯛焼き屋「みよし」でおばあちゃんが淹れてくれた緑茶が美味しく、ありがたかった。「また来ます」と言うと、「明日はどうなってるか、わかんないからさ」なんて、お茶目に言う83歳。まだまだ現役なのがすごい。

ジャスト・ライド

10月24日に発刊されたばかりの翻訳本。アメリカのリーベンデールという自転車メーカー創設者グラント・ピーターセンが書いた、まったく新しい自転車バイブルである。トップレーサーの「プロの装備を何もかも採用しているなんて、自転車界ぐらいだ」アンレース(レースをしない人)がプロのレーサーと同じウエア、シューズで、同じバイクに乗っているのはおかしいのではないか、と提唱している。「僕自身の最近のライド・リミットは4時間くらいだ」「ウエアに関して、レースをしないなら、君の持っているほとんどどんなシャツでも、セーターでも、ジャケットでも、コートでも、サイクリングウエアとして適用する」
なんて具合に、自転車をただ楽しむためには、もっと普通でいい、と説いている。挙句の果てには、寒い時期以外のグローブは無意味だし、ヘルメットもいらない、なんて書いてある。自身も普段はヘルメットをかぶらないのだとか。ヘルメットをかぶって、猛スピードで走るのと、かぶらずに気を付けてゆっくりと走るのと、どちらが安全なのか、という具合に。私も毎日の通勤、都内移動ではヘルメットはかぶらない。帽子はかぶってるけど、どうにもこうにも、普段乗りにヘルメットはおかしい、自活研は怒るだろうけど。どこに行くにも自転車ジャージにヘルメットって、考えてみれば、野球のユニフォームでカフェに入るようなもので、おかしいに決まってる。つねにオーバースペックで自転車に乗ることはないのである。自転車業界の人は言うことはできないだろうことを、自転車先進国のアメリカの業界人が言ったことに意味がある。自転車は、もっと普通でいいはずだ。

ビーナスライン

今年は寒くなるのが早いのか、紅葉狩りに出かけた11月第2週に、中央高速の相模湖ですでに紅葉が見られた。東京から200km、長野県に入る頃には、紅葉の景色が180度に開けた。めざすビーナスラインは、原村を抜けて行くのだけど、目の前に広がったのは、八ヶ岳の景色。手前の山は紅葉なのに、その後ろの山々にはパウダースノーの冠雪。バックには青空。そのコントラストが美しい。創業50年という老舗そばのお店も、母と母のお友達には大好評で、お土産に買った生そばには、お店のつゆをボトルに入れてくれる。紅葉がこんなにきれいだと思えたのは初めてだった。

TOKYO sanpo RIDE

今月から始めたTOKYO sanpo RIDEは、30日の最終日曜日が休日TOKYO sanpo RIDE。代々木公園に集合して、東京の名所をめぐる30km。「今日は東京見物ツアーです」と始まったライドは、2回目参加の秦さんのおかげで、信号ごとに会話が絶えない楽しい一日になった。「ここは増上寺です。徳川家の菩提寺で、春日局も眠っています」「清洲橋は男橋ともいわれていて、橋の形状はドイツのケルン橋をお手本にしています」なんて、ガイドブックのように、コース上の20のポイントをご案内。皇居のパレスサイクリングでは、集客用と銘打って、撮影もお願いした。今回は初めて、人形町で自由休憩30分、という時間も設けた。鯛焼きを食べたり、お土産を買ったり、それぞれ思い思いに楽しんでいただけたようで、私は秦さんと酒悦で漬物の買い物をして、鯛焼きも食べた。ゴールの代々木公園に戻ったら、小径車で参加の金子さんが、「すごく贅沢でした」と言ってくれた。

たまライド

今月は中盤以降の日曜日はライドイベント。この間はたまライドvol.7尾根幹コースだった。4月の水をめぐるコースに参加した、東さん母子が来てくれた。中学生の祐輝くんとお母さん。半年ぶりの祐輝くんは大きくなっていて、速くなっていた。最後の旧道の登りでは、楽々大人を追い越していた。サイクルステーションに迎えに来たお父さんが、「ギアを大き目のに替えておいたから。ギア、残っただろ」「うん」。ギアを残す余裕ぶり。まだ走り足りないようだったけど、すぐに隣の部屋に行き、「弱虫ペダル」を読みふけっていた。男性3人は、揃って「100km魅力ありますね」と1月の多摩川100Kに興味津々。「ロングの目標みたいですね」と言うと、「まだ無理だなぁ」と言っていた60代佐野さんが、後日申込みをしてくれていた。来月のTOKYO ウイメンズ・ライドは申込みがすでに3人。全員30代、楽しいライドになりそうだ。

秋晴れ

早いもので、佐渡から3週間が経った。でも、あの暑さが嘘のように、そしてあの時晴れたのが最期のように、9月は晴れない。撮影に行きたいのに、まったく晴れない。最後の日曜日、およそ3週間ぶりに晴れて、その日はたまライドだった。ハーフの高校生が参加した。185cmの長身で、カナダ人の優しそうなお父さんが車に自転車を乗せて送ってきた。家が近くだったので、帰りは責任を持って送り届けると約束すると、お父さんは「それは助かります」と言って帰っていった。今まで40kmしか走ったことのない一人息子を心配していた。少ない人数だったので、自己紹介をして、すぐに打ち解ける。彼も「人と走ったことがないので、何か気をつけることはありますか」なんて、ところどころ大人びていた。コーヒーショップでアルバイトした資金で買ったスペシャライズドのロードは、長身の彼らしく、ヘッドチューブが異様に長い。玉川上水を走っていると、「多摩川はいいね。井の頭通りは車が多くて嫌い」と、羽村の方向を向いて言っていた。大人たちに挟まれて、無事に帰り着き、約束どおり、一緒に多摩川を走って帰った。途中、一般道路を走っている時に「すみません、シリアルバーを食べたいので、多摩川で止まってもらっていいですか」と言う。走りながら食べられないみたいだった。結局、狛江近くのコンビニで休憩したのだけど、「もう57kmも走ってる。今まで40kmしか走ったことないから、疲れちゃったよ~」とバーをほおばっていた。少しハンガーノック気味で、汗を拭き拭き「今日は暑いね~」と、許容量を超えたのか、急に子供っぽくなる。100Kも申し込んでいるので、「じゃあ、次は100kmだね」と言うと、「(アップ&ダウンが)大変?もっと練習してきます」と、にっこり笑って帰っていった。春から、京都で美大生になるらしい。

佐渡顛末記

私にとって17回目となる佐渡国際トライアスロンが終了。とにかく、これだけ出ている中で、一番きついレースとなったのと、加齢による疲労度MAXで、3日経ってもまだ手足、顔は浮腫み、筋肉痛もひどい。昨日は保坂くんにだいぶほぐしてもらったけど、「こんなに固いんですね、筋肉」って、びっくりしてた。一度も雨が降らなかった佐渡も経験がなく、月曜日までピーカンだった。今回は3人での参加だったが、3人とも練習不足で、気持ちは沈み気味。絹ちゃんにいたっても、「今回は完走できるかな」なんて、チョー弱気であった。なにせ、前日に会場まで買い物がてらのサイクリングのあと、一人でプールに1500m泳ぎに行ったほど。私はといえば、ランができていなかったけど、緊張感はなく、それでもなかなか寝付けなかった。駐車場に車を停めて、とぼとぼと歩いていく。トランジットでは、いつものメンバーに会い、隣の人と話し、そして応援できていた阿佐美さんがゲートで呼ぶので、しばらく話した。今年は宮古とチューリッヒ、スイスはタイムアウトだったとか。スイムチェックに入ったら、もうスタートするしかない。去年から一辺の長い二等辺三角形、Aタイプは2周。今年は水が澄んでいて、バトルはないのかと思いきや、岸に向かう最後の900mでうねりがあり、泳ぎにくくなった。人が何度も前を横切る。頬っぺたをなぐってきたオヤジに手足で反抗すると、お尻をつかまれた!平泳ぎもいるから蹴られるし、今年も散々。タイムもひどく悪かった。トランジットに行くと、私の両側のバイクがすでになく、あーあ、って感じで。バイクで走り出し、それでも前を追いかける。バイクではトータル10人ぐらいの女子は抜いたかな。小木の坂が終わり、残り2つの登りが終わると、もう坂はない。ところが、最後の海岸線も向かい風。後ろからきたパックに付いて、6人ぐらいで会場へ向かう。いよいよ、ラン。バイクでも体や頭に水をかけていたけど、尋常な暑さではなかった。走れるのかな、と走り出すが、どうにもこうにもスピードは出ない。私の前でバイクゴールした女性は、ランに入っていきなり歩き出した。その他、横には男達がゾロゾロと歩いてる。こんな光景は初めて見た。最初のエイドで、頭から水をかぶり、スポンジをもらって、肩に入れる。金丸のエイドを過ぎて、畑の道へ出ると、そろそろ知り合いにも会う。コーキさんが来たので、「もう止めたいよ~」と言うと、「がんばって」とハイタッチ。がんばれるのかな。折り返しまでが長かった。何度も頭から水を浴び、私設エイドの人にメロンやスイカをもらい、それでも陽射はどんどん強くなった。ちょうど、暑い時間帯を走っているのだからしようがない。この日、気温は34℃。とにかく、ジリジリとした陽射が強い。折り返して少しは楽になるかと思ったが、さらに厳しい。次のエイドまで2.6kmでーす、とボランティアの女の子は言うのだけど、そこまで行けるんだろうか。最後のエイドで、少し脹脛がピクピクし出した。残り2km、さらにゆっくりになって、また抜かれる。最後の商店街で、残り500m。なんとか、ゴール。ヤングが待っていたが、「俺、5kmでやめました」芝生では、みんな寝転がってる。私も腰をおろす。本当につらかった。お風呂へ行く元気もなく、荷物をようやく積み込んで、宿へ。しばらく横になった。

仙川ロード

それにしても、暑い。猛暑という35℃以上の陽射とは比べものにはならないが、
湿度が90%近くある気温30℃は、どうにもこうにも堪える。
日曜日、あまり長い距離のランをやっていないので、先週も走った仙川へやってきた。
あわよくば、15kmくらいは走りたいもの、と川沿いの道に入って、早くも挫けた。
左のハムとお尻の間が痛いのと、息苦しさで、すぐに歩いてしまう。
また走り始めると、今度は気持ちが悪くなってくる。
時々、立ち止まって膝に手を当ててかがみこむ。この走る+歩く、を繰り返して12km。
どうにかこうにか帰宅。あるのは絶望感のみ。

グリーンティ

お盆休みに入る前から、少し凌ぎやすくなった。暦とおりに残暑。28℃のエアコン設定で快適。ロード練のあとは、モリンガのシャワージェルでさっぱりし、ヴァージンモヒートのアイスジェルでさっぱり。バカンスには行けなくても、家でバカンス気分になる。ソファに座ると、ひたすらリオ五輪観戦。決勝はたいがい夜中なので、見られる時間までねばったら、HD録画。朝起きて、結果を見ないようにして、録画で続きを見る。やはりLIVE映像が一番。柔道も水泳も、最初から見ていると、メダル獲得までの過程もわかって感動も増す。昨日からつけているのが、グイーンティのオーデ・コロン。ベルガモットの爽やかなトップノートから清々しいグリーンティへ、そしてジャスミンやツバキのエッセンスが重なり合うフローラルの香りへと変化する、とある。ベルガモットにはささくれ立つ気持ちを鎮静させ、抗炎症作用などの効果もあるとか。ミカン科の植物らしいけれど、とても爽やかだ。

酷暑

暑い夏が8月になって、とうとうやってきたという感じ。朝晩はあまり感じないけれど、午後1時過ぎからカーッと暑くなる。今日は都心でも37℃、体温越えらしい。日曜日も、とても外には出られない様子だったので、ずっとオリンピック漬けで、夕方になって、ようやく1時間だけランに出かけた。陽射しはなくても、十分に暑かった。それに、その後泳げることもなく。月曜日、曇り予報で、その後もずっと猛暑予報だったので、朝からコース試走に出かけた。8月のたまライドは100K。睦橋通りから秋川街道、美山通り、高尾街道、町田街道、尾根幹と続く100km。秋川の景色はきれいで、美山通り、高尾街道は緑の並木がアーチになっていて、涼しい。高原にでも来ているようないいコースだった。尾根幹に入る手前の鑓水で、サラダビュッフェ付のイタリアンランチ。かなりお腹いっぱいに食べてしまうので、その後の尾根幹の登りは少々辛い。矢野口まで行くと、あとは平坦。残り40km。特製Tシャツもデザインが決まって、あとは当日の天気のみ。いいコースだったので、また走りたい。