秋の東京→糸魚川

秋の東京→糸魚川スポルトは、今年で16回目。一回目も出ているので、それは16年も前のことになるのだと、それはそれで感慨深い。あの頃はスタート地点は京王高尾山口駅前だったし、距離も300kmに満たなかった。神保町の明治大学からスタートするのも、今年で3回目。距離も40km長くなった。一人で走る春の糸魚川とは、コースは一部同じでも、走り方はまったく違う。私達は3人のチームなので、一人が一回に走る距離はだいたい30km、1時間と少しで交代、走り終わると助手席に座って、ゼイゼイしながら補給をし、次のポイントになったら自走者の自転車を降ろし、帰ってきた走者の自転車を積み込み、そして運転。この繰り返し。一回に走る出力が相当大きいので、疲労度も強く、これをインターバルで繰り返すので、結構きつい。しかも、交代ポイントに着いて、走者が来るまでは10分くらいなので、そんなに猶予もなく、忙しい。ここ数年は、スマホになったこともあって、コースはルートラボで見直せるし、ナビを使って次の交代ポイントのコンビニを探すこともできる。それでも、コースアウトをするチームもチラホラある。今年、私が走ったコースは、最後のゴールまでの下り基調をのぞいて、すべて登りばかりだった。交代ポイントの思い違いで43km走った笹子峠までの登り、富士見峠、そして、塔の原から木崎湖までのだらだらとした向かい風の中の登り。普段の練習なら、垂れてしまうようなコースも、チーム戦となればそうもいかず、最初から全力でいくので、水を飲む暇もない。交代ポイントになると、「早かったね~」と喜んでくれる顔を励みに、回しに回す。ところどころで、他チームと一緒になったり、追い抜いたり、抜かれたり。その様子は、夜行われる懇親会&表彰式で、一斉にはじける。この夜が本番という参加者も多くて、125人の宴会場は、なかなか盛大な結婚式場みたいでもある。1位から順番に檀上に呼ばれ、1分で口上を述べ、賞品を受け取る。9時まで、大いにしゃべって、大いに笑って、部屋に戻ってからW杯ラグビー、サモア戦を見つつ爆睡。真夜中2時からの、長い長い一日が終わった。