極寒のさのマラソン

週末は北関東も寒波の影響を受け‥‥、と連日天気予報が言うし、本当にやめてしまおうかと思ったが、せっかく3回も30km走をしたのだし、車で行けば時間もかからないし、と日曜日は5時起きをして出かけた。車にエンジンを掛けると、氷点下を知らせる警告灯が点灯したので、東京もすでに寒かった。東北道は渋滞もなく、1時間40分で会場着。荷物を持って更衣室で着替え、会場ではさのまるとハイタッチをして、スタートを待った。「さすがに今日はウインドブレーカー着ますかね」なんて、歩いている男性が話してる。半袖Tシャツにアームカバーをして、薄手の手袋を付けて走ることにした。走ってみると、日差しがあるところは寒さを感じないものの、日蔭に入ると、「さむ~い!」と何人かが口にするほど、冷凍庫の中のようだった。山に向かって走ると、赤城降ろしが吹いていた。このコースのメインイベント、急勾配の上りに差し掛かると、小雪が舞っていた。手はかじかんで冷たい。エイドの度にバナナを食べるが、皮を剥こうにも力が入らない。途中、「いいシューズ履いてるね」と話しかけてくれたのは、新潟県長岡から9回目の参加だというおじいさん。雪がすごいという。「今年は寒いね」と言っていた。30kmまで上りをこなすと、ここからは下りのほうが多くなるが、如何せん、とにかく足が痛い。止まって足を伸ばす人、完全に歩いている人、はては歩道に寝転がってストレッチをしている人、とみんな上りで使った足が痛いらしい。35kmからは1km、1kmを数えて、あと少し、あと少し、と前に進む。本当にフルは長い。競技場に入って、最後の100mさえ長く感じた。ずっと時計を見ていなかったが、去年より1分遅い。それでも、完走できてよかった。中学生のボランティアの男の子が、「失礼します」とチップを外してくれて、荷物預けのテントでは、遠くからゼッケンを読み上げて、近くまで持ってきてくれる。さのマラソンは、最後の最後まで本当に温かい。会場ではラーメンは売り切れだったので、インター近くの人気店に寄って、初めてのさのラーメン体験。予想以上に美味しくて、冷えた体がすっかり温まった。