ローストビーフ

「自転車買って3年になるのに、まだチェーンに油も差したことないの。ねえ、油って、ミシン油でいいの?」アラフィフだというのに、未だ乙女キャラ全開のミユキさんが、ジムの風呂で自分のクロスバイクのことを心配している。「なんか、変速がね、ちゃんとできなくて、途中で変わっちゃったりするのよ」。チェーンは洗浄してオイルを差せばいいけれど、変速はワイヤーが伸びているかもしれないので、これは三鷹の店長のところに持っていかないと、と日曜日の昼頃待っていたら、ミユキさんが「お待たせ~」なんて、ニットワンピ姿で現れた。「遅いよ」と、久々のエスケープに乗ってみると、変速がうまく入らない。「じゃあさ、うちでチェーンを洗ってから、車で持って行こう」「えぇ~、行ってくれるのぉ」だって、乗って行ったら、いつ着くかわかんないし。急きょ、車にクロスバイクを載せて、三鷹へ。店長は、あらゆる箇所を点検し、増し締めし、さらに自分で乗ってみて、すべてのメンテを終了した。その日のサウナで、「今日さ、チェーンやってもらったら、うちで栗羊羹でも食べてもらおうと思って準備してたら、栗羊羹がないのよ~」「夜中に自分で食べちゃったんじゃないの」「おかげで、探し物してたら、随分部屋が片付いたけどね」「なんだ、ほんとは栗羊羹食べられたわけ?」なんて話をしながら、翌日はクリスマスイブ。ローストビーフを作ったが、和食党の家人の反応はイマイチだった。

カヴァタッピ・スペシャル

構成員わずか3名によるチーム2バタの忘年会。築地・カヴァタッピで開かれたスペシャルメニューは、オーナーシェフ・朝賀さんによる豪華なコースだった。パイレーツ・オブ・カリビアンよろしく、黒いターバン姿でいつものようにテーブルでオヤジギャグ飛ばしながらサーブする姿はなく、黙々と厨房で腕をふるってくれていた。何品食べたか記憶にないほど、魚あり、ステーキあり、カルパッチョにピザに、イセエビのパスタに、と本当にお腹いっぱいのクリスマス・スペシャル。せっかくのメインディッシュは、すぐに食べてしまって、やっとデザートになって写真を撮ることができた。カッピーさくらラスクは、ヤングのお土産の志木市の新しいドルチェ。カッパがカッピーって、ゆるキャラのネーミングはいまいち、理解に欠ける。桜の香りがするラスクは、ラベルの想像からは程遠く、甘くてサクサクでとても美味しかった。