梅雨入りは間違いだったのではないか、みたいなテレビ番組も出始めた雨の降らない6月。それでも、少し湿っぽい不快指数の高い毎日。土曜日は、iPadのsiriが「アシタノテンキハヨイヨウデスヨ」なんて、自信いっぱいに答えてくれていたけど、曇り。めずらしく、糸魚川でご機嫌続きの家人が「練習に行こうかな」なんて、今まで走ったことがない野猿峠80kmコースに着いてきた。相変わらず、登りは大きく遅れるものの、「いやぁ、復活したなぁ」と、訳わからない感想をはきつつ、ご機嫌な感じで走っていた。ご褒美は、前回と同じく、町田商店の脂たっぷりのラーメン。和泉多摩川ではアップルマンゴーパフェまで食べて、4時間少々で終了。翌日曜日も、「自転車乗りたいなぁ」なんて調子に乗っている家人を、仕方なく45km練集コースへ連れて行く。連光寺から尾根幹へ出て、さらに尾根幹で帰ってくる、アップ&ダウンばかりのコース。この日はランに出ようと思っていたので、ラン練習は3時から。仕事で3時からしか走れない、と前日ジム風呂で言っていた由美さんにメールをして、一緒に走ることに。夕方の仙川を、しゃべり全開で3時間。最後はほぼ歩きっぱなしながら、マックのポークタツタを食べることは忘れない。ジムへ戻ると、すっかり夜になっていて、サウナに入って終了。今週は練習量の多い週末だった。
空梅雨
ほとんど空梅雨、というか例年よりも10日早いという梅雨入り宣言自体が間違いだったのではないかと思うような晴天続き。このところ、週末の天気予報もまったくのハズレが続いているので、天気予報自体を信用していない。日曜日は雨でしょう、というので土曜日に練習に行くと、土曜日以上の晴れだったりする日曜日。このあいだの土曜日も、いつものごとく、ボトルに水だけ入れて、尾根環へ出発。暑くなく、気持ちの良い天気。糸魚川後は足がよくまわる。いつもの80kmを、トラックにクラクションを鳴らされることもなく、気持ちよく走る。和泉多摩川のミニストップで、今年初のマンゴーパフェ休憩。店に入って座ると、自分の腕がびっくりするくらい黒いのに驚く。「腕が焼けないように、長袖着て走ってるんだよね」と言う絹ちゃんの顔が真っ黒なので、「顔に日焼け止め塗らないとダメだよ」と言うと、「塗ってるけど、汗を拭くと取れちゃうんだよね」と言う。「ゆきえちゃんも、顔は黒いよ、白くはない」と言われたので、少し強力な日焼け止めを買った。スティックタイプでファウンデーションの上から塗り直しができるらしい。が、日焼け止めを塗り直ししたことなど、一度もない。日焼けを気にして、自転車には乗っていられない。
戦い済んで‥
糸魚川が終わった後、一週間ぐらいは昼間でも眠くて、お腹がいつも空いている。早い話、ほとんど仕事にはなっていない。時々、他の人のブログ報告を眺めては、「そうだったよねぇ」「おかしい、この人」なんて、参加した者でなければわからない「あるある」を楽しんでいる。新しいルートになって、曲がり角のポイントを地図に作ってポケットに入れて走っていた。信号待ちの時に取り出して見たりするが、これがなかなか面倒。昨今は、スマホのナビ頼りに走っている人もいて、これも便利だけれど、バッテリー切れという憂き目にも合う。なにせ、13時間以上だから、ずっとGPSを起動しておいたら、もつわけがない。と、車の時にスマホナビを使っている私は思う。そうなると、紙の地図以上に使いものにならない。前の人についていったら、その人も間違えて、結局正規ルートから外れてしまった、という人もいたらしい。今回、長野市街で距離が短縮になるという激坂ルートを行ってみたが、これが話以上の激坂で、3人で行ったものの、一人が大きく遅れ、分岐で10分以上待つ始末。正規ルートのアップルラインに出たら、「激坂はいやです」と正規ルートのまま走った人たちとバッチリと遭遇。距離短縮は、まったく時間短縮とはなっていなかったというオチがついていた。翌日の朝、糸魚川駅で輪行していたら、激坂でスイスイと抜いて行き、「これ、近道なわけ?」なんて話をしたトライアスリートのニセ宮塚は総合15位、「俺、他の区間は20位ぐらいなのに、あそこだけ30位」と笑っていた。やっぱり、時間短縮作戦は裏目に出たようなのであった。
糸魚川304km
今年も5月の自転車イベント、東京-糸魚川クラシックに参加した。山梨市のスタートとなって2年目。スタート地点まで100km以上の距離になり、前日の金曜日はみな休みをとって移動日としている。新宿からかいじ111号に乗り、約2時間。山梨市の駅に着いて、自転車を組み、ホテルへ移動。早めの夕食を済ませて、就寝。といっても、起床が午前1時半なんていう時間なので、当然眠れない。横にはなるけれど、眠ることはできずに、3時7分のスタートを迎えた。最初のスタートが3時ということで、沢山人がいる。去年はなんの間違いか、5時過ぎのスタートで、速い人ばかりの組なので、走っていても人に会わず、エイドも人が少なくて、寂しい一日だった。今年は、知り合いばかりの組でもあり、スタート後、200kmまで複数の人数で走ることになった。20号から19号へ進むが、去年はほとんど向かい風だったのが、今年はなぜか追い風。しかも、車の多い19号も早朝のためにかなり飛ばせる。ストレスなく、安曇野を越え、山間部へ入っていく。信州信濃の緑を眺めながら、大岡のエイドをめざす。時々、他のチームとパックになって、先頭交代しながら飛ばす。今年は走りやすい。大岡のエイドでちょうど半分。エイドでは三奈ちゃんがスタッフをやっていた。いなり寿司とおにぎりを頬張って、出発。ここから、妙高までは上り区間でもある。長い長い上りを過ぎ、三つ目のエイドはセブンイレブン。暑さのためか、みなアイスキャンディを食べている。ここからまだ80kmはある。しばらく上って、妙高から日本海までは飽きるほどの下り。しかも、路面はチェーンでガタガタ。人はいないし、風景は変わらないし、とにかく飽きる。腰も頭も痛くなってきた。海岸線の8号に向かうまでに痛み止めを飲む。信号待ちをしていたら、車の助手席から女性が、「どこまで行くの?」「糸魚川です」「じゃ、うちの近くだ。糸魚川のどこ?」「ホテル~!」なんていう会話を交わす。沿道から何度か声援も送られた。やっと海沿いの8号線に出たが、ここからゴールまでも40km以上ある。でも、この道も今年は追い風基調だった。長い長い海岸線を、行けども行けども糸魚川街道の標識は現れず。いったい何時に到着できるのかなあ、ともはや思考能力の衰えた頭で考える。コンビニの度に男達は吸い込まれて休憩に行く。いくつもの信号を越えて、やっと148号の標識が見えた。あともう少し。ホテルのアーチが見えて、「おかえりなさーい」と出迎えてもらった。やれやれ。今年は去年より50分早い、13時間22分。ゴール近くで座っていた昨年チャンプのひづる様に出迎えられ、「長すぎる!」と言うと、「去年も言ってたよ」。そこから、一年間にあったチャンプの話を聞き、温泉へ。ゴールはいつかやってくる。今年も帰ってこられて、本当によかった。
1週間前
糸魚川前決起集会、2バタ会は、同時に行われていた、どこぞの会社の新人歓迎会の盛り上がりに圧倒されつつ、ヤングがその課の仲の良さに終始羨む展開となり、悪酔いも重なって、私たちはいつもより早めの散会となった。日曜日雨、とさんざん天気予報が言うので、これは土曜日しか走れないな、と無理やり走りに出かけたものの、結果的に日曜日も夜まで降らなかったので、まったく天気予報っていうのは当たったことがない。その土曜日も、朝から風が強く、半原へ行くつもりが、風の強い413号線はいやなので、尾根環~野猿街道へ変更。1週間前の土山峠が効いているのか、なかなか足取りは軽い。まあ、峠道に比べれば、登りは少ないので、休憩なしで4時間で帰宅。行きは強烈な向かい風、帰りは勘違いの強気になれる追い風。この日も大きなクラクションを福岡ナンバーのスポーツカーに鳴らされ、「福岡に帰れ―」とばかりに、追い抜きざまに叫んだが、この狭い町田街道も自転車向きの道路ではない。天気は良さそうなので、電車のチケット予約もしたし、あとはしっかり食べて、ゆっくり眠って、当日を待つのみ。
2週間前
糸魚川まで、あと2週間。107km以上は一日に走っていないので、いつもの沼津300kmをやるべく、ホテルを予約し、やる気満々で帰ってきた金曜日。夜の天気予報で、東京の雨も昼から、静岡は一日中雨、というのを見て、「キャンセルしたほうがいいよ」と、不安げな家人。さすがに、雨の山伏峠はうんざりなので、PCからキャンセルし、日曜日のみの練習になった。土曜日は、朝起きた時にすでに雨降りで、仕方なくBSで昼過ぎまで横浜トライアスロン世界シリーズを見る。昨秋は、ものすごく良い天気の中の開催だったのに、冷たい雨で観客も少ない。それでも、男子は世界レベルが揃って、なかなか面白いレースだった。雨はどんどん強くなって、夕方、カッパを着てジムへ行き、10km走る。翌日曜日は、気持ちの良い晴天。土山峠は20年ぶり、という家人を引き連れて、私は1週間前に走った宮ヶ瀬をめざす。この日は、前回とは違って、行きも追い風、帰りも追い風、という好条件。それでも、久しぶりのロングに、246号から後ろは遅れ気味。時々、待って様子を見ながら峠をめざす。ようやく上り終わって、写真を撮っていると、「いやぁ、きついね」と家人がやってきた。ここから、いつものごとく、412号へ出て、新小倉橋を渡って町田街道へ。トータル、107km。すごく長かったみたいだけど、あと200km走るのだよ、糸魚川は。
土山峠
2日目は宣言どおりの土山峠へ。国道246号を西へ進み、40km行くと妻田の交差点。ここから宮ヶ瀬を目指すと、あたりは一気に里山の風景に変わる。ここは、清川村。東京からわずか50km足らずで、こんな田舎の景色になる。アップ&ダウンを楽しんだあとは、5km上りの土山峠。何度もつづら折りを繰り返すと、宮ヶ瀬湖の真っ青な風景が現れる。その、最後の二折り位のつづら折りに、おじさんが追いついてきて、「どこまで行くの?」と聞く。息も絶え絶えに、「世田谷から来て、ぐるっと回って、世田谷に帰ります」と言うと、「世田谷からじゃ大変だね」なんて、人のことを聞いたのは最初のそれだけで、あとは「どこのチームですか」と聞いた私の問いに、ルート134だとか、62歳だからもう終わりだよとか、60代で今強いのはなるしまのイトウアキラだとか、自分のことだけ話して、頂上で手を振りながら去って行った。最終日は半原まで行ったが、途中の246号市ヶ尾からローディ2人が追い越して、そのまま行くかと思いきや、上りで追いついてしまうぐらい速くないペースだったので、20km位3人で走った。信号の度に先頭のおじさんが、後ろの少し若い男にギアの話をしてる。「27はいらないね」って、上りはきっかり最後の26使ってそれだけ遅いんじゃ、入れたほうがいいんじゃないの、と教えてあげればよかった。
連休開始
2週間続きのイベントがあったので、実に3週間ぶりに80km走ったのが昔の天皇誕生日。そして、3日空けて、いよいよゴールデンウイークの初日。またいつものコースに行くべく、タイヤに空気を入れていると、まったく練習には行く気のない家人が、「熱心だね」と皮肉混じりに言う。「糸魚川舐めてると、えらい目に合うよ」と返し、「走れない日が続くと、走れることがありがたいなあ、と思いながら走るんだよね」と私。「めずらしいよね」と、去年150kmで挫折した元体育会自転車部が言う。どうせ、今年も回収車だろう。去年、結構練習したつもりの私でも、向かい風の中を回し過ぎたのか、200kmからいつもは痛まない膝まで痛くなって、最後はかなりヘロヘロ状態でゴールしたのだった。やっぱり糸魚川はつらいのだ。そして、私はまたラジオのイヤホンを耳に入れ、野猿街道へ向かった。新緑がきれいだ。この頃、走っているのが楽しい。自転車は気持ちがいいなあ、と今更ながら思う。そして、私は一人で走るのが好きだ。いろいろ考えながら、景色を楽しみ、ペダルをこぐ。この時期はおそらく、一年で一番緑がきれいな季節。連休は宮ヶ瀬の土山峠に登れる。
疾風バイク練
今週のバイク練習も、すごい風だった。南風ではあったものの、行きはほとんど向かい風。それでも、先週よりはマシ、と同じコースをひたすら走る。連光寺の上りも、尾根幹のアップ&ダウンも、野猿峠も、館の上りも‥‥、こうやって書くと、上り多い。先週よりはマシ、と思うと、不思議にペダルも軽いのだった。向かい風にも意味はある。しかも、長い長い冬を越えて、やっと走れる喜びからか、「やっぱり自転車は楽しい」と思えるのだった。町田街道の相原付近で、高梨乳業のトラックに大きな音でクラクションを鳴らされる。「どけ~っ!」とばかりに得意気に鳴らし、思いっきり加速して追い越していった。この辺りの町田街道は道幅が狭く、そのトラックの車幅とほぼ同じ、センターラインは追い越し禁止の黄色。私は側溝のすぐ横を走っていたのに、鳴らされた。後ろからしばらく追走し、ナンバーをしっかりと覚える。渋滞で、やがて私が追い抜くときに、「会社に言うからな!」と運転席を睨みつつ、帰宅。翌日、お客様窓口に電話。「クラクションは車同士、危険を回避するために鳴らすものであって、歩行者や自転車に鳴らした場合、道交法違反、2万円以下の罰金です。運転手には厳重注意願います」と報告。実際に、その音にびっくりして、少しハンドルを取られた。昨今、とかく目の敵にされる自転車だが、車も依然として悪いのである。
強風&突風自転車練
今年初のロードバイク練習は、爆弾低気圧翌日の強風の中からスタート。家を出た瞬間に、これ無理かも、と思うほどの強い風。時折、突風が吹くと、煽られそうになるので、その度に立ち止まる。それが、結局最後まで続いた。とくに、行きは向かい風基調だったので、なんとも辛く、上りになると、止まりそうになるほど。向かい風に練習にはなったかもしれないが、途中で腰が痛くなる。今年初めてのロードだったので、宮ヶ瀬に行きたかったが、この風で246号を走るのは危険と判断して、尾根幹&野猿街道へ。ショートカットも考えたけど、なんだか意地になって、80km。桜はすでに葉桜になっていたが、近くを通ると、桜のいい香りがした。やっぱり、春はいい。ウインドブレーカーもいらないほどの暖かさで、腕は日焼けで赤くなっていた、途中、馬駈のサーティーワンでアイスクリーム休憩をしていたら、突風が吹いて自転車が倒れ、シートステーが煉瓦にぶつかって、3ヶ所も塗装が剥げた。あーあ。いつもは4時間で終わるコースが、この日は4時間半かかる。家に帰って洗濯をしていると、家人が戻っていて、「練習?行ったの?この風で! さすがだねぇ」と半ば呆れ、半ば馬鹿にしたように言う。私的には少し恐かったけど、初バイク練は、やっぱり面白かった。