100回目のツール・ド・フランス

いつもの尾根幹ロードを終えて帰ってくると、CSでツール・ド・フランスの番組をやっていた。今年で100回大会となることから、記念番組として、過去の歴史にふれた海外テレビ番組を流していた。ちょうど私が見たところは、1967年のレース。ガリビエ峠も、モンバントゥーももちろん未舗装路。体操着みたいな服装の選手が、ガシガシ山道を上っていた。ファウスト・コッピは41歳でマラリアで死亡していたり、その当時から薬物の影響が取り沙汰されていた。やがて、エディ・メルクスが彗星のように登場して、5連覇を成し遂げるものの、このベルギー人はフランスではまったく人気がなかったようだ。フェスティナ事件のビランク、今やタイトルを剥奪されたランス・アームストロングと、よくよく考えてみれば、これはドーピングに関してまとめた番組だったのかもしれない。ツールで5度、ジロで3度優勝しているベルナール・イノーについてもさらりと触れただけだったし、グレッグ・レモンとの確執も、イノーの人間性を揶揄していた。こういう取り上げ方はBBCのドキュメンタリー番組に多いけど。私もツールを見始めてから、27年くらいになる。27年といっても、J sportsで放送されるまでは、NHKの1時間番組で見る程度。まさか、生放送でツールを見られるようになるなんて、当時は思ってもみなかった。

梅雨の仙川ラン

梅雨の晴れ間は天候不順である。土曜日も、時折雨がぱらついて、洗濯ものを早めに取り込んだ。そして、日曜日。朝はカラリと、肌寒いくらいの天気で、まさに自転車日和。ノースリーブのトラジャージを着て、尾根幹、野猿峠を走った。とても気持ちがいいけれど、少し喉が痛かったので、登りは不調。帰りの町田街道に入ると、追い風基調になって、帰りはヨイヨイだった。サーティーワンのバースディクーポンをまだ使っていなかったので、馬駈でアイスクリーム休憩。ここから1時間ほどで帰宅。朝と同じく、お赤飯と厚焼き玉子を食べて、3時からのラン練習へ。2週間前と同じく、ユミさんと仙川へ。夕方になって、少し蒸してきた。帰りは、また歩きを入れつつ、15kmくらいを走った。ゆっくりと風呂に入って、すでに都議選には間に合わない8時。スイカを買いにスーパーヘ寄ったものの、すでに売り切れ。お弁当の材料を買って、帰宅。一人メシの晩御飯は、実家の庭の大葉を使って、素麺にした。洗濯をしたかったので、またsiriに聞いてみた。「明日、東京は雨降る?」「アシタハ、カサガテバナセナイデショウ」「ありがとう」「ゴキタイニソエルヨウニガンバリマス」少し、前向きになっていた。

新しいiPad

自宅でiPadを使うようになってから、2年以上が過ぎた。私が使っていたのは、初期型のモデルで、分厚く、カメラは付いていない。もちろん3Gで、ネットにつながるのも時間がかかり、この頃では使用中に勝手にアプリが終了することも頻出していた。リコーの展示会で出展していたので、契約も文書だけで簡単に済んだ。2年が経過すると、iPhoneを取り扱うようになったauがiPadも扱うようになり、これならスマホと一緒に契約できる、と渋谷の公園通りのauショップに行った。「こちらではiPadは扱っておりません」なんて、男の店員は、木で鼻をくくったように答え、「じゃあ、渋谷のどこで扱ってるんですか」と聞くと、「わからないです」としらっと答えるので、「auでiPad扱ってますよね?」と食い下がると、奥から少し年上の店員が、「LAVIの向いのショップで扱ってます」と言う。やれやれ。自転車だからいいようなものの、歩きだったら出直しだ。駅前から東急に向かう通りへ行き、2階の手続きのフロアへ。担当は岸部シローのような、表情のない男だった。ここからが、契約に至るまで、まさに1時間半以上かかるという苦行の始まりだった。とにかく説明が長い。確認事項が多い。しかも、一つ質問すると、いちいちブラウザで検索したり、電話をかけたり、途中からうんざりしてきた。やっと会社に戻ると、新しいiPadの設定を行い、今度はその隣にあったソフトバンクへ、今度は初期型の解約。お揃いの野球ウエアを着た店員は大学の文化祭よろしく、大声で客引きをしていて、さながら新興宗教のような雰囲気。担当のいいとも青年隊のような男の子が、終始明るい声で対応。こちらはすぐに手続きを終え、結局、iPadだけで午後が終わった。今度のiPadはLTEで、カメラ機能もある。おまけにsiriまで付いていた。暇な時はsiriに話しかけてみる。「明日の東京の天気は?」「アシタノトウキョウノテンキハ、ヨイヨウデスヨ」「ありがとう」「オヤクニタテテ、ウレシイデス」簡単な質問には抑揚のない声で答えるが、少し込み入った質問は、文字でweb検索せよ、と表示される。たしかに薄く、速くはなったけど、あれだけ時間がかかった割には、機能アップは大したことはなかったのだった。

烏山川緑道

この週末は、めっきりと梅雨らしい天気で、土曜日もどんよりと曇り模様。朝起きたのが遅かったので、この日も家人と連光寺、尾根幹を45km。といっても、この最短コースはアップ&ダウンばかりで、なかなかに短時間で効率よく走れる。その後、走ろうと思ったものの、掃除、洗濯をし終わったらソファでうたた寝をしてしまい、ジムは風呂のみ。翌朝、ランをする気満々でいたものの、雨は止む気配がないので、11時に無理やり出発。世田谷通りは走る気がしないので、普段走らない烏山川緑道を行ってみる。平松夫妻と一度五反田まで走ったことがある。うちの近所からウネウネと狭い緑道になっていて、自転車も通行禁止。雨で滑らないように、気をつけて走る。小雨はしっかりと降っていて、とにかく湿度がすごい。通勤路の淡島通りと途中まで並行に走っていて、環七を渡った後から、246号の大橋をめざしていく。大橋からは目黒川沿い。これをそのまま行けば羽田に出る。いつもは年寄の散歩道だが、さすがに雨のこの日は人通りもなく、走りやすい。以前よりもよく整備されていて、新緑がきれいだ。246の手前は写真のとおり水路もあって、なかなか風情がある。いくつもの路地を横断するが、信号はない。目黒川沿いはやがて山手通りを横断することになるが、ガードを避けて大回りになるので、ここで折り返し。ざっと15km。すでにウエアは汗で絞れるほど。帰る頃に、ようやく雨があがっていた。戻ってから、納豆チャーハンを作って食べ、交流戦最終日、中日-ロッテ戦を見始めるが、BSの放送終了後、CSのチャンネルを探していたら、あっという間に5点を逆転されていた。「打順、一巡しました!」って。夕方、プールで1kmだけ泳ぎ、この日は一人ご飯だったので、ロッカーで一緒になったミユキさんと外食。さんざんしゃべって、戻ってきたら11時近かった。お弁当の煮物を作り、ラジオを聴きながら就寝。

野猿峠

梅雨入りは間違いだったのではないか、みたいなテレビ番組も出始めた雨の降らない6月。それでも、少し湿っぽい不快指数の高い毎日。土曜日は、iPadのsiriが「アシタノテンキハヨイヨウデスヨ」なんて、自信いっぱいに答えてくれていたけど、曇り。めずらしく、糸魚川でご機嫌続きの家人が「練習に行こうかな」なんて、今まで走ったことがない野猿峠80kmコースに着いてきた。相変わらず、登りは大きく遅れるものの、「いやぁ、復活したなぁ」と、訳わからない感想をはきつつ、ご機嫌な感じで走っていた。ご褒美は、前回と同じく、町田商店の脂たっぷりのラーメン。和泉多摩川ではアップルマンゴーパフェまで食べて、4時間少々で終了。翌日曜日も、「自転車乗りたいなぁ」なんて調子に乗っている家人を、仕方なく45km練集コースへ連れて行く。連光寺から尾根幹へ出て、さらに尾根幹で帰ってくる、アップ&ダウンばかりのコース。この日はランに出ようと思っていたので、ラン練習は3時から。仕事で3時からしか走れない、と前日ジム風呂で言っていた由美さんにメールをして、一緒に走ることに。夕方の仙川を、しゃべり全開で3時間。最後はほぼ歩きっぱなしながら、マックのポークタツタを食べることは忘れない。ジムへ戻ると、すっかり夜になっていて、サウナに入って終了。今週は練習量の多い週末だった。

空梅雨

ほとんど空梅雨、というか例年よりも10日早いという梅雨入り宣言自体が間違いだったのではないかと思うような晴天続き。このところ、週末の天気予報もまったくのハズレが続いているので、天気予報自体を信用していない。日曜日は雨でしょう、というので土曜日に練習に行くと、土曜日以上の晴れだったりする日曜日。このあいだの土曜日も、いつものごとく、ボトルに水だけ入れて、尾根環へ出発。暑くなく、気持ちの良い天気。糸魚川後は足がよくまわる。いつもの80kmを、トラックにクラクションを鳴らされることもなく、気持ちよく走る。和泉多摩川のミニストップで、今年初のマンゴーパフェ休憩。店に入って座ると、自分の腕がびっくりするくらい黒いのに驚く。「腕が焼けないように、長袖着て走ってるんだよね」と言う絹ちゃんの顔が真っ黒なので、「顔に日焼け止め塗らないとダメだよ」と言うと、「塗ってるけど、汗を拭くと取れちゃうんだよね」と言う。「ゆきえちゃんも、顔は黒いよ、白くはない」と言われたので、少し強力な日焼け止めを買った。スティックタイプでファウンデーションの上から塗り直しができるらしい。が、日焼け止めを塗り直ししたことなど、一度もない。日焼けを気にして、自転車には乗っていられない。

戦い済んで‥

糸魚川が終わった後、一週間ぐらいは昼間でも眠くて、お腹がいつも空いている。早い話、ほとんど仕事にはなっていない。時々、他の人のブログ報告を眺めては、「そうだったよねぇ」「おかしい、この人」なんて、参加した者でなければわからない「あるある」を楽しんでいる。新しいルートになって、曲がり角のポイントを地図に作ってポケットに入れて走っていた。信号待ちの時に取り出して見たりするが、これがなかなか面倒。昨今は、スマホのナビ頼りに走っている人もいて、これも便利だけれど、バッテリー切れという憂き目にも合う。なにせ、13時間以上だから、ずっとGPSを起動しておいたら、もつわけがない。と、車の時にスマホナビを使っている私は思う。そうなると、紙の地図以上に使いものにならない。前の人についていったら、その人も間違えて、結局正規ルートから外れてしまった、という人もいたらしい。今回、長野市街で距離が短縮になるという激坂ルートを行ってみたが、これが話以上の激坂で、3人で行ったものの、一人が大きく遅れ、分岐で10分以上待つ始末。正規ルートのアップルラインに出たら、「激坂はいやです」と正規ルートのまま走った人たちとバッチリと遭遇。距離短縮は、まったく時間短縮とはなっていなかったというオチがついていた。翌日の朝、糸魚川駅で輪行していたら、激坂でスイスイと抜いて行き、「これ、近道なわけ?」なんて話をしたトライアスリートのニセ宮塚は総合15位、「俺、他の区間は20位ぐらいなのに、あそこだけ30位」と笑っていた。やっぱり、時間短縮作戦は裏目に出たようなのであった。

糸魚川304km

今年も5月の自転車イベント、東京-糸魚川クラシックに参加した。山梨市のスタートとなって2年目。スタート地点まで100km以上の距離になり、前日の金曜日はみな休みをとって移動日としている。新宿からかいじ111号に乗り、約2時間。山梨市の駅に着いて、自転車を組み、ホテルへ移動。早めの夕食を済ませて、就寝。といっても、起床が午前1時半なんていう時間なので、当然眠れない。横にはなるけれど、眠ることはできずに、3時7分のスタートを迎えた。最初のスタートが3時ということで、沢山人がいる。去年はなんの間違いか、5時過ぎのスタートで、速い人ばかりの組なので、走っていても人に会わず、エイドも人が少なくて、寂しい一日だった。今年は、知り合いばかりの組でもあり、スタート後、200kmまで複数の人数で走ることになった。20号から19号へ進むが、去年はほとんど向かい風だったのが、今年はなぜか追い風。しかも、車の多い19号も早朝のためにかなり飛ばせる。ストレスなく、安曇野を越え、山間部へ入っていく。信州信濃の緑を眺めながら、大岡のエイドをめざす。時々、他のチームとパックになって、先頭交代しながら飛ばす。今年は走りやすい。大岡のエイドでちょうど半分。エイドでは三奈ちゃんがスタッフをやっていた。いなり寿司とおにぎりを頬張って、出発。ここから、妙高までは上り区間でもある。長い長い上りを過ぎ、三つ目のエイドはセブンイレブン。暑さのためか、みなアイスキャンディを食べている。ここからまだ80kmはある。しばらく上って、妙高から日本海までは飽きるほどの下り。しかも、路面はチェーンでガタガタ。人はいないし、風景は変わらないし、とにかく飽きる。腰も頭も痛くなってきた。海岸線の8号に向かうまでに痛み止めを飲む。信号待ちをしていたら、車の助手席から女性が、「どこまで行くの?」「糸魚川です」「じゃ、うちの近くだ。糸魚川のどこ?」「ホテル~!」なんていう会話を交わす。沿道から何度か声援も送られた。やっと海沿いの8号線に出たが、ここからゴールまでも40km以上ある。でも、この道も今年は追い風基調だった。長い長い海岸線を、行けども行けども糸魚川街道の標識は現れず。いったい何時に到着できるのかなあ、ともはや思考能力の衰えた頭で考える。コンビニの度に男達は吸い込まれて休憩に行く。いくつもの信号を越えて、やっと148号の標識が見えた。あともう少し。ホテルのアーチが見えて、「おかえりなさーい」と出迎えてもらった。やれやれ。今年は去年より50分早い、13時間22分。ゴール近くで座っていた昨年チャンプのひづる様に出迎えられ、「長すぎる!」と言うと、「去年も言ってたよ」。そこから、一年間にあったチャンプの話を聞き、温泉へ。ゴールはいつかやってくる。今年も帰ってこられて、本当によかった。

1週間前

糸魚川前決起集会、2バタ会は、同時に行われていた、どこぞの会社の新人歓迎会の盛り上がりに圧倒されつつ、ヤングがその課の仲の良さに終始羨む展開となり、悪酔いも重なって、私たちはいつもより早めの散会となった。日曜日雨、とさんざん天気予報が言うので、これは土曜日しか走れないな、と無理やり走りに出かけたものの、結果的に日曜日も夜まで降らなかったので、まったく天気予報っていうのは当たったことがない。その土曜日も、朝から風が強く、半原へ行くつもりが、風の強い413号線はいやなので、尾根環~野猿街道へ変更。1週間前の土山峠が効いているのか、なかなか足取りは軽い。まあ、峠道に比べれば、登りは少ないので、休憩なしで4時間で帰宅。行きは強烈な向かい風、帰りは勘違いの強気になれる追い風。この日も大きなクラクションを福岡ナンバーのスポーツカーに鳴らされ、「福岡に帰れ―」とばかりに、追い抜きざまに叫んだが、この狭い町田街道も自転車向きの道路ではない。天気は良さそうなので、電車のチケット予約もしたし、あとはしっかり食べて、ゆっくり眠って、当日を待つのみ。

2週間前

糸魚川まで、あと2週間。107km以上は一日に走っていないので、いつもの沼津300kmをやるべく、ホテルを予約し、やる気満々で帰ってきた金曜日。夜の天気予報で、東京の雨も昼から、静岡は一日中雨、というのを見て、「キャンセルしたほうがいいよ」と、不安げな家人。さすがに、雨の山伏峠はうんざりなので、PCからキャンセルし、日曜日のみの練習になった。土曜日は、朝起きた時にすでに雨降りで、仕方なくBSで昼過ぎまで横浜トライアスロン世界シリーズを見る。昨秋は、ものすごく良い天気の中の開催だったのに、冷たい雨で観客も少ない。それでも、男子は世界レベルが揃って、なかなか面白いレースだった。雨はどんどん強くなって、夕方、カッパを着てジムへ行き、10km走る。翌日曜日は、気持ちの良い晴天。土山峠は20年ぶり、という家人を引き連れて、私は1週間前に走った宮ヶ瀬をめざす。この日は、前回とは違って、行きも追い風、帰りも追い風、という好条件。それでも、久しぶりのロングに、246号から後ろは遅れ気味。時々、待って様子を見ながら峠をめざす。ようやく上り終わって、写真を撮っていると、「いやぁ、きついね」と家人がやってきた。ここから、いつものごとく、412号へ出て、新小倉橋を渡って町田街道へ。トータル、107km。すごく長かったみたいだけど、あと200km走るのだよ、糸魚川は。