さのマラソン

マラソンで初めて歩いてしまった板橋マラソンから9ケ月。去年は低温、強風予報に怖気づいて出場しなかったさのマラソンへ、朝5時起きして行ってきた。東北道も順調で、8時前には会場入り。運動公園の敷地内は、レース前から出店が営業していて、なんだかゆるい雰囲気。競技場のスピーカーからは、全国でグランプリだったというゆるきゃらの、さのまる音頭が流れ、地方色満載。スタート前の整列も、なんとなく行われ、スタート後も渋滞なく、肘で叩かれるという心配もなかった。さすがに、日蔭は寒く、日なたは暑く、長袖の上に半袖Tシャツを着ていたが、これが良かったのか、悪かったのか。コースはアップ&ダウンがあり、後半やってくる急勾配という峠道を心配しながら、ハーフまではゆっくりペースで走った。そして、20km過ぎにあらわれるトンネルまでの登り、下り、そして同じ道を折り返して二度目の峠道。残り10kmになると、左端はぞろぞろと男達が歩いている。応援も多くなって、どこかのおばさんが「がんばって、って言ったら、もうがんばれないって言われちゃった」と笑っていた。こんなに歩いているフルマラソンもめずらしい。残り3km、2km、足の裏が痛いが、ペースを落とさないように走って、やっとゴール。地元のおばあちゃんや、子供たちの応援が温かく、ゴール後、チップを外してくれる女子中学生は、「チップ外してもよろしいですか」「ありがとうございました」と笑顔で対応してくれて、ちょっと感動的ですらあった。荷物受取の女子中学生は、遠くからゼッケンを確認していたのか、到着した時にはバッグが用意されていた。会場の温かい雰囲気、ボランティアのホスピタリティがすばらしかった。