三春小豆のあんぱん

発熱から一週間、まだ本調子とは程遠く、運動もできない状態なので、こういう時はひたすら調理。熱が出る前に煮ておいた小豆を、ザラメを入れて練って練って、あんこにしておく。そして、あんぱんを16個作った。まだ冷蔵庫に入っているこの小豆は、母の故郷の幼馴染ヒロちゃんがいつも送ってくれる、メイド・イン三春の小豆である。大河ドラマでは「八重の桜」で会津が脚光を浴びているが、母の生まれ故郷は五万石の三春藩。福島では、最後まで幕府の忠臣として戦った会津藩が一番有名だが、三春藩は戊辰戦争では、淺川の戦闘でいち早く新政府軍に寝返ったとされる。これを称して、三春の七色狐と後々まで言われ続けているらしい。かたや白虎隊、かたや狐である。なので、同じ福島といっても、会津と三春はまるで違う国のような扱いを受けている、と思われる。その三春の小豆は、濃厚でとても美味しい。そのあんぱんを、母は美味しそうに食べていた。