箱根駅伝

お正月の唯一の恒例行事は、箱根駅伝応援ツーリング。応援場所は横浜・生麦~子安区間、10区鶴見中継所まで5km手前の辺り。往路でいえば、花の2区なわけで、区間で二番目に長い23.2km、ほぼ平坦なコースながら、復路も向かい風だったこの日、選手はみな疲労困憊。苦しそうな表情で駆け抜ける。国道15号線は二車線で、この辺りは沿道から選手までの距離がものすごく近い。母校早稲田は、この区間の序盤で駒沢に抜かれ、一つ順位を下げて5位。先頭の日体大から、東洋、明治、と各校間隔が空いていて、早稲田が前に迫る雰囲気はここではまったくなかった。横の60代後半とおぼしきご婦人は、駒沢の紫の旗を手に、ガイドブックを見ながら応援。選手が通過すると、「あら、顔が小さくてカワイイわ~」なんて、まるでアイドルを見るように声援をおくる。「その旗は買うんですか?」と聞いてみると、「これね、叔父に渡されたの。その叔父は来てないのよ」と、駒沢とは無関係を強調。そして、全員が通過すると、「あら、明治のタスキが、タスキが、って言ってる。何かあったみたい」と、イヤホンで聞いていたラジオの情報を教えてくれた。急いでワンセグをつけてみると、さっきまで順調に走っていた明大9区のランナーがフラフラで、鶴見中継所にたどり着く手前、すでに三人に抜かれたらしい。その後、順大にも抜かれた明治は、結局順位を4つ下げて7位。一つのブレーキもなく、約20kmを10人が無事に走ったチームが優勝する。帰宅後、同時録画を見直して、さらにダイジェスト番組を往復見て、と箱根は何度でも楽しめる。