今年も無事に完走することができた東京→糸魚川ファストラン・クラシック。走る前は、あまりの練習量の足りなさに、果たして完走できるのか、と不安でしかたなかった。いくら今まで15回走っていても、完走できる保証は、ほんとどこにもなく。前日は一睡もできずに、1時40分。起きる時間だ。おにぎりを無理やり2つ食べて、麦茶で流し込む。真っ暗な道に出るが、今年も寒くない。そして、真っ暗な公園に、いくつものテールライト、ヘッドライトが蠢いている。あまりに暗くて、誰が誰だかわからないが、なんとか受付を済ませて、荷物を預ける。いよいよスタート。風も感じず、寒くもなく、それでもいきなり一人旅となって、後続のグループにくっついて甲州街道へ。ほどなく韮崎、アップ&ダウンを繰り返しながら富士見峠をめざすが、向かい風を感じつつ、2年前の嫌な記憶が甦る。もしかして、ずっと向かい風かも。富士見峠を登り切ると、意外に風を感じずに、フラットペダルの人と諏訪湖へ。エイド前の信号で話すと、初参加とか。「ペダル、間に合わなかったんです」ある意味すごい。岡谷のエイドで、いなり寿司3個とみかんゼリーを食べるが、冷えてないゼリーはあまり美味しくなく。ここから塩尻峠を越えて、松本市街へ行く。まだ8時前なのに、車が多い。それでも、ここから明科までの直線は飛ばせるので、とにかく踏む。木津さん、山下さんのレグルス撮影隊と遭遇、こっちゃんずの柴田くんが死にそうな形相で、そんな4人パックでしばらく行く。塔の原を過ぎて、犀川がダム湖になって、深い緑を湛えている。ヤングがレグルスのワジマンを先頭にした速いパックで追い抜いて行き、木津さんが続く。とても付いていけないので、一人のろのろと第二チェックをめざす。大岡道の駅は、ベーカリーの美味しいパンと、地元のおばさんが作ってくれるいなり寿司、おにぎりが人気。去年は食べなかったので、いくつかパンを食べ、ソバパンはポケットに入れて、出発。長野市街へ入る手前で、ヤングとみのりの宇都木さん、高校生二人が追いついてきて、県庁前まで4人で走る。15歳の土志田くんは去年は長野でリタイア。「今年は最後まで行くんでしょう」「はい、がんばります」と、爽やか。「次のコンビニでガリガリくんだな」と宇都木さんがサポート。ヤングはどんどん行ってしまうので、一人坂中峠を登る。明科あたりから痛み出した右膝が、本格的に痛い。左の腰もだいぶ痛いので、登る度に二ヶ所の痛みがピークになって、止まる。ピエールの車が追い越していく。トンネルまでの九十九折を何度止まったことか。ようやく下りになって、よこ亭を過ぎると、またピエールが今度はビデオ片手に待ち構えていた。カメラの前では涼しい顔で通り過ぎると、「ゆきえちゃん、好き~!」と言うので、「ありがと~」と手を振る。もうすぐ第三チェック。エイドではヤングがコーラを飲んでいた。ここではいつもはちみつレモンをボトルにしっかりと入れ、これを飲みつつ、ラストまで行く。ヤングが先行し、FIGの山嵜くんにリタイアの様子なんかを聞いて、出発。妙高の下りはまたまた向かい風。踏んでも踏んでも、スピードが出ない。それでも一人で踏んでいると、遠くのジャージが段々近づいてくる。下りなのに、なんでこんなに遅いのか。すると、ヤング。へばっている時のヤングは追い抜くときに声を掛けても無反応。私の後ろに付くので、「ゆっくり来たほうがいいよ。危ないから」と言っても、付いてくる。新井の乙吉を左折し、風はいよいよ真向い風。疲れてきたところで、ヤングが前へ。それでも引くというよりは、ただ前へ行って、どんどん先行する。なんだか向かい風にめげそうだったので、ポケットに入っていたミニ大福を最初に3つ、次の信号で2つ食べる。最後の8号の海岸線に出ると、大福パワーで、追い風もあって、ガンガン踏めた。再び私が前に出て、スピードアップしたものの、肩が痛くて後ろを振り向けない。なので、後ろを気にせず、そのまま40km単独走。最後の左折の信号は、前のじょんのびたいむの人の通りに曲がったら、そこは一つ手前。三人で道に戻って、ゴールまで。あーあ、やっと着いた。12時間47分、前年より26分も短縮できたのに、全体順位、女子順位は後退。しかも、めちゃめちゃ疲れてる。部屋に戻り、7時半に爆睡。