自転車で走る東京

東京の自転車コースをデータ化する仕事をしている。なので、ここのところ自転車に乗る距離が多い。先々週と先週の2週間で490km。ガソリン高騰と行楽渋滞で土曜日はクルマだと相模原まで2時間かかるので、自転車移動にしていることも大きい。自転車だと渋滞の行きは1時間45分、帰りは1時間半。日曜日はたまライドの試走や自主練で100kmほど走るので、トータルするとそれくらいになる。先日は、野尻湖トライアスロンで知り合って、たまライドのガイドもお願いしている鈴木さんと、100Kコースの試走。「痩せましたか」と聞かれた。自転車イベントは去年より、今年のほうが参加者はさらに減っている。人は集まるな、というコロナ禍の風潮で今後はどうなるのか。来年のトライアスロンも、まったく何も決まっていない。

自転車で雑司ヶ谷へ

コース試走で雑司ヶ谷へ。下高井戸の甲州街道で信号待ちをしていたら、見知らぬご婦人から「どちらまで?」と聞かれ、「雑司ヶ谷です」と答えると驚かれた。笹塚から神田川沿いで新宿方面をめざす。山手通りを渡って、下落合、目白と地名が続いて、目白通りの雰囲気ある景色が現れると、学習院大学。そのまま進んで、鬼子母神。時節柄、七五三のお参りの家族が多い。この辺りは戦災の被害を受けていないらしく、商店街も昭和の雰囲気そのまま。早稲田はすぐ隣にあるんだけど、学生時代は位置関係なんてわからないし、まったく来ることはなかった。自転車だから移動できるし、このあと早稲田から明治通りで新宿に出る。編集プロダクションに新卒で入社した時から来ている、満来でざるラーメンを食べた。代が代わって、二階はなくなっていた。おそらく10年以上ぶりに食べている。あれだけ走ったのに、なんとか食べきれるほどの量で、これも全然変わっていない。

秋雨の紅葉美山通り

たまライド70Kは紅葉の武蔵野を気持ちよく走れるはずだった。去年の10月が絶好の行楽日和で、宣言明けのライドを楽しみにしていたのに。前日夜になって、天気予報は残酷にも降水確率70%。すでに参加者には連絡できず、当日、現地で走行するかどうかを考えることにした。予報では雨は11時から夕方まで。雨に降られての70kmは寒いのではないかと心配したが、全員が「走りたい」という意見で、時間どおりに出発。「どうせ降る降る詐欺だよ」と幹さんは言っていたのに、町田街道の相原辺りで雨は本降りになって、コンビニで止まってカッパを着る。予報どおりの11時だった。それでも、小雨のまま降り続き、時々は小止みになって、後半の尾根幹も車もサイクリストも少なくて走りやすい。連光寺坂の下りで1人の参加者が走行不能のメカトラで離脱、タクシーで創造舎に戻ることになった。残り20Kmは多摩川沿いの直線で、なるべくペースを上げて走ってきた。泥だらけの自転車は水で洗い流し、かえってきれいになっていた。「終わってみれば、雨も楽しかったね」という感想で、結果オーライということになった。

宣言明け渋谷スクランブル交差点

今週はぐっと寒くなっている。ようやく長袖の着るものを出したばかりだけど。先週の日曜日は雨、その前はハマスタ、その前は仕事、で実に4週間ぶりのロードの日曜日。前日の風が強い土曜日は、自転車で実家に帰っているので、66km。さて、どこを走ろうかと走り出すが、この日も風は吹いている。しかも、北に向かって走るので、向かい風。やる気はそがれ、コースで気になるミッドタウンの道を月曜日に行こうかと思っていたけど、いっそのこと、午後に行ってしまおうと、早々に45kmで切り上げて、ざっと着替えて自転車も替えて、渋谷方面へ向かう。日曜日のスクランブルを見るのも久しぶり。人出は多いけど、みなマスク付けてる。虎ノ門をぐるりと回って、渋谷でおにぎりを買って、神泉のファミマで食べた。2時間と少しで任務完了。秋は自転車が気持ちいい。

東京を自転車で走る理由

東京の自転車コース作成の仕事で、コース試走や撮影で東京を走る。バイシクルライドで19年、コースガイドでも都内コースをやっていたこともあって、勝手知ったる道を、まさに縦横無尽に自転車で。何回走ったかわからない場所も、走る度に面白いし、きれいだし、まったく飽きないことに自分でも驚いている。東京は不思議な都市だ。他のどんな街とも違う、魅力にあふれている。ライブ感というのか、人が動き、街が息づき、日々変化している。それが、自転車だとすごくよくわかる。きっと、歩いても、車でも、気づかないのだと思う。ゆるいスピード感、それが街を知るためにには重要な気がする。バイシクルライドやりたいなぁ。

 

浜風吹くハマスタ

DeNAベイスターズは、古くは大洋ホエールズ。ホームは川崎球場で、子供の頃、ヤクルト戦を見たことがある。ヤクルトの先発は安田で、大洋は平松だった。同じ神奈川県でありながら、球団名が変わり、横浜スタジアムがホームになった。高校の神奈川県予選で、できたばかりのスタジアムに応援に行った。わが麻溝台高校の相手は東海大相模。最初は舐められて2軍が出てきたのに、麻溝も加点して、5回くらいでどんどん1軍を引っ張り出した。原辰徳は卒業したあとだ。球場は狭い感じがして、マウンドも低い。試合は見やすい席で、内容も面白かった。チケットを取ってくれたドラファンの塚本さんともいろいろ話ができて、充実の日曜日。帰りは真っ暗な中を、国道1号線を飛ばして帰った。

都心も秋の気配

先週末は、撮影で土日とも仕事だった。コロナ禍以降では、初めてのこと。これ以上ないくらいの秋晴れで、気持ちいいことといったらない。土曜日は野川、日曜日は都心部へ。青山墓地を通って、門仲、隅田川まで行った。自転車での撮影は、このところGR DIGITALⅣを、ズボンの右ポケットに入れ、乗りながらシャッターを押すことも多い。背中にはリュックがあるし、一眼レフではできない。GR DIGITALⅣはすでに生産中止になっているコンデジで、2年半前に中古で買ったもの。それまで、GX100を使っていて、使い勝手が良かったので、だいぶ後になるけど、後継機種を買った。レンズもf1.9と明るく、マクロで遊べるし、画像がとてもきれい。バッテリーを共有できるのもいい。二日で200枚近く撮影して、戻ってからデータを取り込み、さらに前日行って気になったところがあったので、夕方再び野川へ。近くなのが便利だ。野川はおそらく、秋が一番きれいだと思う。もうすぐ、紅葉になってくると、葉が落ちてきて、冬場は寂しい景色になる。散々、ランニングで走ったコースがこんなにきれいだったことに驚く。

秋の武蔵野道

9月も今日が最終日。秋も深まっている。今週の日曜日はたまライド100Kを開催した。今回は、参加者のほとんどが4~5回参加しているリピーターで、しかも、年代がガイドとも近いこともあってまるで同窓会のような一日だった。初参加は71歳の立川在住の男性だけで、休憩の度に全員で話が長くなった。しかも、気温は前日からぐっと下がっていて、この日の朝も気温22℃で、肌寒いほど。半袖で走っていたのは私だけだった。あんなに暑くてきつかった七曲り峠やその他の登りも、楽々行ける。参加者の感想で、「暑くなく、寒くなく」というコメントがあったけど、本当にそうだった。こういう時期は一年のうちでもあまりない。余裕の100kmで、和やかに終了。来月は70K。

高尾街道は秋の気配

久しぶりの雨でない日曜日、ロングライドしようと出発。小雨がぱらついているけど、気になるほどではない。どこを走るかはいつも決めていないけど、とりあえずあきる野をめざし、2ヶ月ぶりの七曲峠。滝川街道を渡って、高尾街道。夏と趣が違うなあ。ミニストップで果実氷メロンを食べて休憩。このまま甲州街道を渡り、館町で北野街道へ。大好きなこの街道を直進、野猿街道は登らずに、さらに旧道へ行き、川崎街道を連光寺まで逆登り。逆からのほうが長くてきつい。新大丸まで下って、府中街道を越え、町田街道へ。こう書いてみると、街道ばっかりだ。お昼は食べずに3時前に帰宅、86km。晴れていない一日だったけど、やっぱり自転車は楽しい。

芸術の秋

Facebookでお友達になった外勢さんは、かつては自身も自転車競技に参加、その後カミハギレーシングの監督をされたりした元自転車乗り。引退されてから、写真家に転身し、作品展で何度も入賞されている。その外勢さんが、メッセンジャーで今年も二科展に入選したが、コロナ禍で東京には行けないので招待券を送ってもいいかという内容だった。二科展は9月に国立新美術館で開催されるという。乃木坂なら、自転車で30分の距離なので、ありがたく頂くことにした。ここのところ雨続きで、金曜日の昼頃、ようやく上がったので出かけることにした。表参道まで行き、青山通りのイチョウ並木手前から、青山墓地の真ん中の道を広尾まで下る。美術館前に出る道を少し登って到着。輪留めの駐輪場も完備されていて、中に入った。ワクチン接種会場にもなっていて、若い人が多かった。会場は1階から3階まで。絵画、彫刻、写真が展示されている。すべてが入選作品でパワーが強いので、2時間かけて見ているうちに、少し立ち眩みがするほど。3階はギブアップして、小雨にもなってきたのでどこにも寄らずに帰ってきた。そういえば、暦の上ではすでに秋なのだった。