大雨警報の野尻湖

昨年、「今年が最後」と言っていた野尻湖のトライアスロンだったが、糸魚川が風邪と雨によるDNFで納得がいかず、結局今年も出場することになった。海の日の三連休開催だった去年と違って、月初の週末、またも雨の中を高速に乗った。この日、東京は曇り予報だったけど、関越、上信越と進むうち、雨脚はどんどん強まって、とうとう50km/h規制となった。ニュースでは、北陸地方は記録的な大雨と言っていたのを思い出した。信濃町は妙高手前、まさに北陸であった。暢気な私は傘も合羽も持たず、途中のSA休憩でも土砂降りの中、タオルをかぶって車から降りる始末。選手説明会の体育館も、駐車場は陥没していた。「明日は中止ということもあり得ます」と、最後に大会関係者が言い、宿へ戻った。夕方、きれいな夕焼けで一旦は上がった雨が、夜中から朝方にかけて、また豪雨となって、こんな雨だとレースはいやだな、とみんなで食事をしていると、「バイク中止って、発表になってる」と隣の長野勢の人たちが言う。バイクコースが雨で崩れていて、復旧できないということ。自転車は昨日から車に積んだまま。結局、降ろすことなく、帰ることになる。ウエットとランシューズだけ入れて、会場へ。湖は雨で水温が低いという。スイムスタートを待つのは、一般道路に出て待機なんだけど、車が通行している。バイク中止で、コースが開放されているらしい。「まだ車出せるよね、まだ止められる」と言うと、同室の細木さんが、「井上さん、往生際が悪いですよ」と言う。仕方なく、スタート。第3ウエーブ方式になったせいか、バトルは最初だけで、あとはどんどんばらけて泳ぎやすい。自転車がかかっていないトランジットで、靴下とシューズを履いて、ランへ。バイクで足を使っていないので、これもやっぱり走りやすい。アップ&ダウンのコースを、信濃町役場で折り返して、名物の陸橋を越えると、あとは平坦のみ。ようやく、ゴール。バイクなくても、きつかった。早めに終わったので、表彰式をみんなで出て、メダルをかけてもらって今年の野尻湖も終了。やっぱり、トライアスロンは楽しい。