お江戸の運河めぐり

先週の都心の雪には4年ぶりぐらいにびっくりしたけど、おかげで週末は自転車に乗れなかったり、被害も多少なりともあった。今週は週のうち4日は自転車に乗れた。日曜日は、いつもの都心ライドコース作りの仕事で、八丁堀まで。八丁堀といえば、築地の隣だけど、さしたる観光名所もないので、日曜日はひっそりしている。あるものといえば、運河に架かった橋だけ。この日は、南高橋(みなみたかばし)から始まって、豊見橋、高橋(たかばし)、と日本橋川や、隅田川へ注ぐ枝川の運河に小さな橋がいくつもある。こうやって巡ってみると、江戸の町は水運によって開かれた、ヴェニスのようであること。江戸を髣髴とさせる、八丁堀の風景。

新年のしじみ汁

今年も無事に明けました。疫病3年目の今年こそ、平穏な一年になることを願うばかり。新年はいつものように4日に都心方面へ自転車で出かけた。早稲田の穴八幡へ初詣に行くべく、新宿通りを北へ。途中の四谷で天丼としじみ汁。名物らしく、知る人ぞ汁ともいうらしい。予想をはるかに上回るしじみの量に、テーブルに運ばれた時に笑ってしまった。それでも、ほとんどの人は注文する名物。しじみの殻入れも持ってきてくれたのは、身を食べて、殻をどんどん捨てていかないと、汁を飲めないから。こんなにしじみを食べたのも初めてかも。天丼も美味しくて、大満足で早稲田に向かうが、交差点から見える神社の階段下まで、参詣客でいっぱい。並ぶのは苦手なので、諦めて帰宅。前日の世田谷八幡もすごかったけど、疫病退散願掛けなのか、お参りの人で神社は密になっていた。

真冬ラン

もうすぐ一年の終わり。今年も昨年に続き、レースは一つもなかったけど、自転車には随分乗れた一年だった。9月から始まったコースDBの仕事で都心を走ることもあり、10月からは週2回の実家までの道のりを土曜日はロードで行くことにして、これも距離を稼いだ。10月も11月も月間走行距離は1000kmになった。少し体重も減ったのか、登りはすごく楽になった。去年の冬も自転車で走り通したけど、この冬もなんとか春まで走りたい。そんな今週は、都心でも雪予報になったので、土曜日の夜の北風に少し怖気づいたこともあり、日曜日はランをすることにした。3年前の鵞足炎以来、10km以上走ることはなくなっていたので、10kmは走ることにした。砧公園をめざして、裏側から岡本へ。昔、ルネサンスのラン仲間とよく走った岡本の神社でお参りして、呑川まで降りて静嘉堂文庫を左手に見ながら、急坂を上がる。表示は21%になっている。高台は岡本一丁目のお屋敷街。レンガの素敵な建物は無名塾だった。ここからまた砧公園に戻って、馬事公苑を回って終了。鵞足炎は治っている。整体も鍼もマイクロカレントでも治らなかったのに、自分でやった筋膜リリースと自重筋トレで治ったのだと思う。痛みがないとランも楽しい。

師走冬ライド

師走である。今日はこの冬初めて、シューズカバーを付けた。土日、自転車で走って寒かったのは爪先だった。体はどこも寒くないのに、爪先だけ冷たい。で、今日は昨日仕事で、代休扱いの月曜日のロード。結局、来春からのコース試走で仕事みたいなものだけど、シューズカバーを付けてみたのだった。今日は気温11℃、風はほぼない。なので、日差しがあれば暖かく、シューズカバーはいらなかったかも。冬は、身支度に時間がかかる。アームカバー、レッグカバー、ネックカバー、とカバーばっかりなのに、これに今日はシューズカバー。伊達に6年やってないよ、という多摩川周辺コースを走ってきた。そうか、そうか、この道はこことつながってるのね、はいはいはい、という具合で、帰りは甲州街道から実篤記念館に出て、崖線づたいに中央学園通りを登って、成城学園から帰宅。これもなかなかいいコースだった。先週は、義士祭の日が雪予報だったため、二日遅れで泉岳寺。大石主税16歳のお墓はなんだか切なかった。

漱石山房

自転車コースDBの仕事で、日曜日に早稲田まで。漱石山房記念館は漱石の手紙を展示している。早稲田で生まれて、晩年の9年間を過ごした地に作られた記念館。筆字による書簡は、どれも人柄が現れていて興味深い。大学に入って、音効として入団した劇団で、脚本、演出、代表の後藤さんに「好きな作家は?」と聞かれて、「夏目漱石」と答えた私。だって、その時の一番面白かった小説は「明暗」だったから。小説を読んで、ゾクッとしたのは初めてだったから。一階の常設展では、年譜や写真が展示されている。お札にもなったこの文豪、やっぱりハンサムではあるんだな。お見合いで結婚した奥さんは、写真の金之助の顔を好ましく思っていたのに、実際に会ってみたら鼻に痘痕があって、そこばかり目がいってしまった、なんて説明もあった。その後、神田川方面へ行って、芭蕉庵の前で撮影。大学にも行ってみるけど、もうかつての面影はなく。大隈講堂さえきれいになってる。でも、なんだか落ち着く。

梅の郷、青梅ライド

11月も暖かだったのに、12月の最初の週末も小春日和。土曜日はいつものごとく、渋滞のクルマをぬってロードで実家帰宅。ロード男性とデッドヒートだったので、いつもより5分早く到着。男の人は、女に抜かれると、ほぼ100%抜き返してくる。もっとも、こちらはジーパンにおしゃれリュックという普段着で、そういうオバハンに抜かれたら、ムカッとくるんだろう。こちらとしては遅いから抜いているんであって、下りを利用して抜き返されても、また抜かなくてはならず、ストレス。日曜日は、たまライドの新コースを作ってみたので、そのデータを元にGPS立ち上げて試走へと出かける。チューブレスレディタイヤなので、万が一パンクの場合、タクシーでは高額になってしまうので、ボトルケージに輪行袋を入れる。すごく安心感。100km越えてしまうので、9時15分に出発したものの、行きは向かい風でスピード出ず。コースどおり、秋川渓谷へ行き、山田通りを上川霊園の前を通る。長いトンネルが2つもあり、追い越すクルマもぎりぎりで怖い。これはなしだな。梅ケ谷(うめがた)峠は緩やかに登っているけど、最後の1kmくらいが10%くらいの急坂になる。下ると吉野街道、ほどなく青梅市梅郷、梅干しや観梅の看板が連続する。すごくいいところだ。昼食場所にした釜めし屋へ。こちらもとても美味しく、堪能。帰りは吉野街道、青梅街道、多摩川経由で帰宅。120kmはさすがに疲れたけど、今日も面白かった。

 

真っ青なキャンバスに紅葉が美しかった

今年は11月初旬に寒さがきて、紅葉が早いのかと思っていたら、中旬以降が春のような暖かさで、一向に進まず。もう明後日から師走だというのに、昼間は半袖でいられるような陽気である。今年最後のたまライド100Kは、そんな絶好の秋空の下で開催した。雲一つない、紺碧の空に、ピークを迎えた紅葉が映える。スタート直後、西の空には富士山もくっきりと見えて、爽快といったらない、というライドだった。人数が少なかったこともあって、スピードは速いものの、休憩時間のおしゃべりに花が咲き、結局はいつもより遅めのゴールとなった。今年は参加人数が昨年よりも少なく、過去最低を更新したものの、コロナが安定してきたので、来年を見据えたコース新設など、参加者やガイドからの意見でメニューを増やすつもりでいる。自転車に乗り始めて24年、今年はさらに自転車が面白い、と思える一年だった。

冬のはじまり

11月も下旬になったが、暖かい日が続いている。日差しがあれば、半袖でいられるぐらいだ。なので、都心の紅葉がなかなか進まない。今月中に日比谷公園や芝公園の紅葉を撮らなくてはいけないのだけど、今週木曜日がリミットになるかな。日本でのコロナは落ち着いたのに、飲食店への客足は戻らず、スポーツイベントの集客もさっぱり、という11月。2年近く続いた習慣は、そうそう元へは戻らない気がする。まだまだ影響は大きくて、先が見通せない年末。明るいニュースを探したいなぁ。

自転車で走る東京

東京の自転車コースをデータ化する仕事をしている。なので、ここのところ自転車に乗る距離が多い。先々週と先週の2週間で490km。ガソリン高騰と行楽渋滞で土曜日はクルマだと相模原まで2時間かかるので、自転車移動にしていることも大きい。自転車だと渋滞の行きは1時間45分、帰りは1時間半。日曜日はたまライドの試走や自主練で100kmほど走るので、トータルするとそれくらいになる。先日は、野尻湖トライアスロンで知り合って、たまライドのガイドもお願いしている鈴木さんと、100Kコースの試走。「痩せましたか」と聞かれた。自転車イベントは去年より、今年のほうが参加者はさらに減っている。人は集まるな、というコロナ禍の風潮で今後はどうなるのか。来年のトライアスロンも、まったく何も決まっていない。

自転車で雑司ヶ谷へ

コース試走で雑司ヶ谷へ。下高井戸の甲州街道で信号待ちをしていたら、見知らぬご婦人から「どちらまで?」と聞かれ、「雑司ヶ谷です」と答えると驚かれた。笹塚から神田川沿いで新宿方面をめざす。山手通りを渡って、下落合、目白と地名が続いて、目白通りの雰囲気ある景色が現れると、学習院大学。そのまま進んで、鬼子母神。時節柄、七五三のお参りの家族が多い。この辺りは戦災の被害を受けていないらしく、商店街も昭和の雰囲気そのまま。早稲田はすぐ隣にあるんだけど、学生時代は位置関係なんてわからないし、まったく来ることはなかった。自転車だから移動できるし、このあと早稲田から明治通りで新宿に出る。編集プロダクションに新卒で入社した時から来ている、満来でざるラーメンを食べた。代が代わって、二階はなくなっていた。おそらく10年以上ぶりに食べている。あれだけ走ったのに、なんとか食べきれるほどの量で、これも全然変わっていない。