一人で288km走る春の糸魚川。去年はコース検索の仕事で忙しかったこともあり、しかも走りすぎて免疫低下により、3日前にウイルス性結膜炎を発症。移してはいけません、と松生眼科の院長先生に言われて、金曜日にDNSとなった。しかも、5月はコースポイント60件をやらなければならず、真っ赤な目のまま、土日とも仕事をしていたのであった。そして、今年。なるべく走らないようにしていたら、練習足りなかったのか、当日がものすごく大変だった。とにかく、登りがだめで、富士見峠までのだらだらとした登り、塩尻峠でもどんどん抜かれる。松本からの平地区間になって、HCC長征班の伊東くんと一緒になり、そこから何年か前のようにランデブー走行となる。それでも、坂中峠では置いていかれ、その前から左のペダルの入りが悪く、下見ていたら転んでしまい、前を走っていたワカバクラブ、じょんのびたいむの男性陣が戻って心配してくれる。ペダル側のプレートが外れてしまい、後ろにいた榎本さんが、両面テープで着ければいいんだよ、と教えてくれる。しばらく、その他の話などして、再出発。妙高のエイドで、伊東くんが待っていてくれて、サポートの浜中くんが、「こんな男前ギアで坂中峠、登ったんすか!」と驚かれる。私のスプロケは28Tまでしかない。ここから妙高の登りでも伊東くんに置いていかれ、海岸線までも一人旅。8号線の海岸線に出ると、風は回っているけど、追い風基調。がんがんに踏んで、残り30km地点で伊東くんに追いつく。かなり垂れていたので、引くつもりで前へ出るが、付いてこない。後ろを見ようにも、首と背中はバキバキで見られない。仕方ないので、1人で踏んでいく。どうしても14時間は切りたい。なんとか踏んで、タイムは13時間55分。だいぶかかったけど、戻ってこられて本当によかった。