酷暑という言葉は、ここ数年のことのような気がする。子供の頃の日本は、もっと涼しかった。網戸があり、蚊取り線香、蚊帳もあって、夕方になれば夕涼み、涼しい風が吹いた。一日中暑い、なんてことはなかった。なのに、この頃の夏は、異常に暑い。今年は20年通った佐渡トライアスロンに行かない、と決めた年で、3年ぶりに再開される佐渡に出なくていいわけである。いつもなら、この暑い夏も練習をしなくてはならず、日曜日はバイク練習、平日はランかスイム、暑くて熱中症になっても、薬飲んで、食べて、とにかく練習、みたいな夏を今年はやらなくていい。今年は、都内の自転車コース作成の試走と撮影で、都内を走ることが多いけど、この暑さで都心は意外に涼しい道が多いことがわかった。東京は緑が多く、道路の両側の並木は涼しい風が吹いて、高層ビルの日陰もこれまた涼しい。国道246号や六本木通り、日比谷通り、麻布通りと、かなり快適に走れるのである。世田谷通りや鶴川街道などの中途半端な道が、一番暑い。