漱石山房

自転車コースDBの仕事で、日曜日に早稲田まで。漱石山房記念館は漱石の手紙を展示している。早稲田で生まれて、晩年の9年間を過ごした地に作られた記念館。筆字による書簡は、どれも人柄が現れていて興味深い。大学に入って、音効として入団した劇団で、脚本、演出、代表の後藤さんに「好きな作家は?」と聞かれて、「夏目漱石」と答えた私。だって、その時の一番面白かった小説は「明暗」だったから。小説を読んで、ゾクッとしたのは初めてだったから。一階の常設展では、年譜や写真が展示されている。お札にもなったこの文豪、やっぱりハンサムではあるんだな。お見合いで結婚した奥さんは、写真の金之助の顔を好ましく思っていたのに、実際に会ってみたら鼻に痘痕があって、そこばかり目がいってしまった、なんて説明もあった。その後、神田川方面へ行って、芭蕉庵の前で撮影。大学にも行ってみるけど、もうかつての面影はなく。大隈講堂さえきれいになってる。でも、なんだか落ち着く。