2015年の幕開け。年末から日本列島は大寒波で、関東地方もものすごい寒さだった。元旦の昼間から雪化粧になったなんて、記憶にない。箱根駅伝もさぞかし寒いかと思いきや、横浜子安の国道15号は、風もなく穏やかで、例年よりも寒さを感じなかった。時間が迫ってくると、沿道の人はどんどん増えて、今年は一眼レフを構える年輩カメラマンが多かった。箱根駅伝は年々国民行事らしくなっている。圧倒的な強さだった青山学院は後続に10分半の大差をつけて、堂々と走り過ぎた。どの監督も、最終区間手前5kmは声もなく静かで、駒沢大学大八木監督さえ、声を聞いたことがない。21人の選手は誰もがかっこよく、気高く、輝いて見える。降っている読売新聞の旗が選手の顔に届きそうなくらいの距離で走ってくるので、その表情もよく見える。大学陸上競技のトップランナー達は、呼吸も静かで、美しい筋肉の足で時速20km超で走り去っていく。選手達に元気をもらって、一年が始まった。